墨出しさえ、ビシッと決まれば - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

各務 謙司
カガミ建築計画 建築家
東京都
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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墨出しさえ、ビシッと決まれば

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二世帯住宅のリフォーム 二世帯・スケルトンリフォーム
鉄骨造3階建て住宅を2世帯住宅にリフォームするプロジェクトの紹介、第5弾です。


リフォーム工事の墨出しの難しさとは?


解体が終了した時点で、墨出しが始まります。墨出しとは、設計図に描いてあった図面を、実際の現場の床に移す作業と考えて頂くとイメージがしやすいと思います。

新築の建物の場合、基準線(設計用語では通り芯と言います)と基準点を決めれば、ある程度間違いなく工事が進むのですが、リフォームの場合は、もう一歩複雑な作業になります。

実はこの建物でもそうだったのですが、既存の建物が菱形だったりする事が頻繁にあるのです。今回も、現場に行って始めて全てのコーナーが直角でないことが判明しました(実際は床も平行ではありませんでしたが…)。

そこで、何を基準にして、どの角度で墨を出してゆくかを現場で打合せするのです。


墨出しの調整方法


今回は、浴室とキッチンが既にオーダー済みでしたので、それらが無理なく入る事をまず第一に優先しました。その上で、小さな寸法、例えばトレイの寸法や出入り口の寸法の最低限を確保する形で、全体が無理なく納まるようにアチコチ調整しました。

現場の状況を把握した上で、臨機応変に寸法を変えてゆくので、この墨出しは一番緊張する瞬間でもあるのです。今回の工事の担当は、カガミ建築計画で5年目の岸本さんでしたが、やはり完全に任せきる事はできなかったので、私各務も現場に立ち会って、大工さんや水道屋さんたちと調整を行ないました。

これさえビシッと決まれば、後は大工さんの腕の見せ所となってゆきます。

完成後の様子は
二世帯住宅リフォームをご覧下さい。


デザインリフォーム/各務謙司