ひとりっこ

ひとりっこの友人Ｙさんと話していると　人はずいぶん見方、感じ方、考えがちがうものだと　つくづく思います。

彼女とは　モントリオールの日本人地域ネットの掲示板を通して出会いました。

ある移民の女性の方が　異国にいる寂しさを書かれていたのですが　それに対して友人Ｙさんが　「良かったらメールを下さい。」と自分の思いを書かれていました。

私はその頃、インド人の友人のお母さんがガンになられて　インドの方達がお見舞いに郷土料理を持って集まられる場面を度々見ていました。

助け合えるグループがあったら　どんなに心強いか、と思い、その思いをＹさんにメールしたのです。

何回かのメールのやりとりの後　Ｙさんにお会いしました。わたしよりちょうど一回り下のＹさんは　メールの印象の通り、さわやかな方でした。それから４年が経ちます。Ｙさんは今もカナダにおられますが　スカイプ電話のおかげで　長話が可能です。

きょうは　きょうだい談義に花が咲きました。

ひとりっこの彼女は　きょうだいの感覚が分からなくて　とても興味があるとのこと、彼女はひとりっこの特徴を次のようにおっしゃっています。

・比べられないですむ

・競争をしない

・大人の関心は余るほどもらっているので要らない

・むしろ　放っておいて欲しい。

・人に食べ物を分けてもらわなくても気にならないし欲しくもない。

・だから　わざわざ持っていって分けようとも思わない。

これを聞く内に　歴代アメリカ大統領は　ひとりっこか長男が大半である、という調査結果を読んだことを思い出しました。

子どものころからの　きょうだい間で比べられ、家庭で味わった孤立感を社会でも持ち続け、犯罪を犯した青年の記事もありました。

 「こどもの頃からきょうだいで比較されることの無かったひとりっこは犯罪者になりにくいのではないか？」

これは　興味ある研究材料になりそう・・・と友人との意見の一致でした。

私達、親は　何気なくしがちですが　きょうだいを比較することは　勇気くじきにつながることが多くあります。