相続の場合に重要なものに、
「遺言書」があります。
そして、「遺言書」によく似たものに
「遺書」というものもあります。
「遺言書」と「遺書」とでは、
言葉は似ていますが、
似て非なるものといえます。
「遺書」とは、法律的な効力はなく、
自分の身内、友人などに向けて、
最後に自分の伝えたい「気持ち」を、
自由な様式で綴って残すものになります。
また、最近では「エンディング・ノート」という言葉を使い、
「遺言書」とは別に残すケースも増えており、
今後はDVDなどで残す方もわずかではありますが、
増えているようです。
一方、「遺言書」とは法律でその要式などが決まっていて、
それを踏み外すと効力が認められないことがありますので、
「遺言書」を残す際には意外と注意が必要となります。
先ほどの「遺書」と「遺言書」を混同してしまうと、
法律的な要件を満たさないことになってしまい、
相続人の皆さんに対し、
財産分与などについての思いを
果たせないことになってしまいます。
せっかく残す「遺言書」ですから、
間違いなく実行されるような形で、
残していただきたいですね。
次回からすこしずつ、
「遺言書」の詳しい内容を、
ご説明していきます。
次回に続く。
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