いや~しかし今年は暑いですね。
こんなに暑いと家の暑さについて書きたくなります。
さて、「微気候」ってなんだか知っていますか?
大気中の温度が路面などに蓄熱され、大きな熱となること。
これが微気候です。
都市部の異常な暑さの原因となっています。
気温30度の真夏、アスファルトの温度は60度にも上昇します。
「木陰が涼しい」
これは、木陰のおかげで路面の温度や和らぎ、
葉の蒸散効果で涼しく感じる。
木陰も駐車場も気温は一緒なのです。
感じている暑さは違うところから感じていることが多いのです。
体感温度の違いともいえます。
例えば、
お風呂のお湯が30度。30度ではぬるま湯ですよね。
水は体温をスグに奪ってしまう性質があり、
30度であるとスグに寒さを感じてしまいます。
しかし、大気中の30度は、体温を奪う性質が低いので暑く感じる。
このように同じ温度でも性質によって、体感が違う。
木陰は直接の日射をさえぎっているので、
体温を奪うスピードが速いのです。
だから、涼しく感じる。でも気温は一緒。
ということは、家の暑さも、
微気候を減らせば、体感温度が下がるはずです。
最近は家の外構もコンクリートの仕上げが好まれます。
雑草の草むしりなどの手入れが楽な点が理由です。
しかし、これが家の中をより暑くしている原因でもあるのです。
さて、家の周りの微気候とはこんな場所です。
・駐車場のコンクリート
・バルコニーの床面
・家の外壁面
・屋根面
・家の周りのコンクリート面
・窓のアルミ金属部分などです。
ここに熱を蓄えないようにすれば、体感温度が下がります。
壁面緑化、緑化屋根はここから来ているのです。
植物は熱を蓄えにくい、そして、水分が豊富です。
これが、今エコで推奨されている緑化計画の理由です。
緑化が進めば、CO2の削減もありますが、
微気候も少なくなるのです。
そして、都市の温度が下がり、地球温暖化の抑制となる。
地球温暖化というと、個人には難しく、何もできない印象となりますが、
自分の家からもエコに取り組むことができるのです。
しかし、壁面、屋根緑化はなかなか現実的ではありません。
でも、家の周りの微気候を少しでも和らげることができます。
先ずは、バルコニーの日射対策、窓周りの日射対策
「外側からの遮蔽を考える」これがポイントです。
スダレ、オーニングこれだけでも違います。
これだけでも、体感温度が下がり、
クーラーの使用頻度や設定温度も変わると思います。
一人、一人の意識が集まれば、大きく地球温暖化に貢献できます。
「自分で簡単にできる、地球温暖化対策」
外側からの日射対策を実行しましょう。
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