2.目隠し(境界線の生垣)
ヒノキ類は日本の気候に合いマンション植栽の主流です。
多くのマンションでは、専用庭の外を囲むように植栽が生垣状に植わっています。目隠しの効果を期待していますが、整然とした生垣はマンション全体の美観を向上させます。
最近の新築マンションでは、この生垣にゴールドクレストやヨーロッパゴールドに代表される「コニファー」類を採用しています。
日本の気候に比較的合いますし、洋風なイメージがマンションに合致するのでしょう。今ではコニファー類の全くない新築マンションを探すほうが大変です。
その他、春先に葉が赤く染まるレッドロビン(カナメモチ)なども多くのマンションで採用されます。
最近では冬に花を咲かすサザンカ(山茶花)やツバキ(椿)類で生垣を構成する割合が減っているように感じます。やはり時代の流れでしょうか。
ところで、この生垣が荒れているマンションを非常に多く見かけます。
葉が枯れて落葉し、その穴から専用庭が、その先の1階居室までが丸見えのマンションを見ると残念に思います。
マンション管理の現場において、植栽の手入れは建物や設備のメンテナンスに比べ軽視されがちです。
管理会社として下請けの造園会社へ再委託(丸投げ)するところが多く、低額な予算で最小限の作業を強いられる造園会社としてもジレンマを感じています。
また管理組合(各区分所有者)にしても、自分達で植樹したわけでなく入居したら植わっていたため、思い入れも薄いのが現状ではないでしょうか?
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