お安い保険？

　こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

　先日、「○×保険会社の△▼代理店ですが、（○×のところはいつも同じで、△▼のところは日によって異なる）お安い保険はいかがでしょう」と言って、勧誘の電話がかかりました。

　お安い保険があるので資料を送ってあげるというのですが、エフピー森には「お安い保険」の意味がわかりませんでしたので、「なにがお安いのですか？」と質問してみました。

　「お安い医療保険ができたので、今加入している医療保険があるならそれと比べてみてください」との返事。
　
　もう一度質問。「なにがお安いのですか？保険料が安いのですか？給付金が安いのですか？」

　ちょっと怒ったような口調で「保険料です」とのお返事。

　丁重にお断りしましたが、ＴＶＣＭでも目先の保険料の安さだけを強調するものってとても多いですね。

　年をとって収入が少なくなる前に保険料の払い込みが終了し、終身にわたって、いつ入院しても給付金がでるものが欲しい場合と、この先10年間だけ入院保障が欲しい場合では、保障の内容は同じでも保険料は後者の方が当然「お安く」なります。

　保険料は安くても、精神疾患が原因の入院は保障していないものもあります。また、災害や交通事故などによる「ケガ」に備える保険の場合は、保険料はとても安いのですが、病気が原因では給付金はでません。

　保険料だけが比較ではありませんので、どんなリスクをカバーしたいと思っているのか、十分検討してくださいね

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