- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
一般に断熱サッシと呼ばれるものはペアガラス入りのもの(木製サッシではトリプルガラスまで入る)で、そのフレームの素材によって、アルミ製、樹脂製、木製の三つに大別されます。
樹脂製サッシはプラスチックサッシとかPVC(高耐候性硬質塩ビ)サッシとも呼ばれ、1955年にドイツのレハウ社によって開発されたのが最初で、そのためドイツは樹脂製サッシュの シェアが非常に高い国です。
現在国内ではシャノン、エクセル、セキスイノーベル等の専門メーカーがあり、その断熱性能は同じペアガラス入りのもので比較すると、素材の熱伝導率から判断されるようにアルミ製<樹脂製<木製の順に高いと考えて差し支えありません。
北海道で高気密・高断熱が普及し始めた頃は、もっぱら樹脂製のものが用いられ、現在でも最も多く使用されていますが、本州では同じ樹脂製サッシが北海道の倍の値段になる、という価格設定のため非常に高価で、温暖地で高気密・高断熱住宅を造る時の足枷にもなっていました。
しかし、最近では多少性能は落ちるにしろ住宅用の断熱アルミサッシが割と安い価格で出回っているため、高気密・高断熱を謳ったハウスメーカーの商品の殆どはアルミ製が使われています。
Topics:「大地に還る家」プロジェクトでは、現在、毎週土曜日に現場見学会を開催中!!
参加ご希望の方は高断熱デザイン住宅お任せnetからお申し込み下さい。