いまや、日本人の食生活も欧米化している中、このレポートは現代の日本の医療が抱えている問題の解決にも、そのまま適用できる。欧米で日本食がブーム化していることがその理由である。
ところで、今の日本人は本来の日本食の素晴らしさをどれだけ認識しているかということである。
【おもいっきりTV】などで放映された食材が、その日の内に店頭から姿を消すという現実を見ても、ほとんどの家庭の主婦が日本食と健康との関係については、それほど認識していないことが窺える。
それにも増して憂えることは、今の病院では患者さんに食事の指導がまったくなされていないということである。糖尿病などの食事では、カロリー計算に基づいて食事指導がなされているが、昔から言い伝えられている食材の知識と日本人の知恵はあまり反映されていない。
生活習慣病になる前に、内科ばかりではなく、眼科、耳鼻科、整形外科ほかの全科診療で、患者さんに指導されるべきものである。
そこで今一度、日本食が健康にどれほど有益なのかということを検証し、皆様の健康と予防のお役に立てたらと思う。