セロトニンの働きが原因
毎年秋から冬にかけて調子が悪くなり、春になるとよくなる冬季うつ病ですが、日照不足で脳内のセロトニンが働きにくくなるためだとされています。
脳でのセロトニン消費は、健康な人でも夏に比べて秋で1/3、冬になると1/7まで減ってしまうことが研究によってわかっています。この病気では、通常の抗うつ剤の効果が少ないのですが、強い光を浴びることでセロトニン消費量は多くなることも、実験により証明されています。
光療法が有効
そこで自然光に近い2500ルクス以上の強い光を毎朝1〜2時間ほど浴び続けると、一週間ぐらいで症状が改善し始め、2週間以内に6〜7割の人が良くなると、滋賀医科大学の山田教授がおっしゃっています。
晴れた日の朝に、30分ほど散歩をするのも効果があるそうです。ビタミンB12は、光の感受性を高めるので、あらかじめサプリメントを利用するのも良いでしょう。
大脳機能のアンバランスも悪影響
右脳と左脳の働き具合が片寄ると、機能の悪い側の半身が緊張し、身体のアンバランスを起こします。これがまた、セロトニンに影響のある歩行や咀嚼などのリズミカルな運動を妨げ、結果的にセロトニンが働きにくくなることが予想されます。
カイロプラクティック神経学
カイロプラクティック神経学では、神経機能を検査して、脳の働き具合の左右差を見つけ、バランスを取りもどすケアを施します。うまくバランスがとれると、気分が良くなり症状の改善を助けます。
※冬期うつ病の症状
・秋から冬に毎年繰り返す
・春になると自然に治る
・長時間寝ても眠く、活動量が落ちる
・甘いものが欲しくなり、体重が増加する
吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア