
- 羽柴 駿
- 番町法律事務所
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
このコラムでは、このような私が担当した刑事事件の中から、ごく平凡な一般市民が起訴された交通事故など、いわば無名の事件をいくつか取り上げてみたいと思います。数年後に実施される裁判員制度では、一般の市民から選出された裁判員が職業裁判官と一緒に審理して判決を下すことになりますから、刑事裁判というものが誰にとっても身近なものとなります。そのような意味で私の経験を知っていただくことが、読者の皆さんの役に立つのではないかと思い、この連載を始めることにします。
なお、この文章は、私の著書「刑事法廷」(ちくま新書)の一部を要約し、若干手を加えたものです。同書は既に品切れとなり新しく入手するのが困難ですが、原文を読みたい方は図書館などで探してみてください。