東京都が産廃処理技術相談事業を開始 - 企業法務全般 - 専門家プロファイル

尾上 雅典
行政書士エース環境法務事務所 
大阪府
行政書士

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東京都が産廃処理技術相談事業を開始

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 東京都内に産業廃棄物処理施設や積替え・保管施設を有する事業者限定のサービスですが、なかなか先進的なサービスですので、このコラムでもご紹介しておきます。

 
平成21年7月27日
環境局
(財)東京都環境整備公社

 都は、環境への負荷の少ない廃棄物処理・リサイクル技術の開発促進や、先進的な事業者の育成を図るため、相談事業、実証研究、情報発信の3分野からなる技術開発支援センター機能を整備しています。今年度も、昨年度に引き続き、「産業廃棄物処理技術(施設改善・維持管理等)相談事業」を開始します。

相談事業の概要

1 相談対象者
 都内に処理施設又は積替え・保管施設を有する産業廃棄物の処理業者

2 相談内容
 技術の高度化(再資源化率の向上・処理システムの改善・公害防止設備の改善等)や維持管理等に関する相談及び情報提供や助言

* 相談料は無料です。
* 専門の相談員が助言や情報提供を行います。
* 電話での相談も受け付けます。(簡易相談)
* 現地に出向いた相談結果は報告書としてまとめます。(現地相談)
* 廃プラ埋立ゼロに向けた技術支援を行います。(訪問相談)

3 相談期間
 平成21年8月3日(月)から平成22年2月26日(金)まで
 ※ただし、相談員が現地に出向く相談は、受付開始から先着20件まで

4 申込方法
 申込みは、電話又は所定の申込書により、ファクス、Webにてお申し込みください。
 詳しくは、次の財団法人東京都環境整備公社ホームページを参照ください。
 (http://www.tokyokankyo.jp/jigyou/gijutsu/koudoka_soudan.html)
 申込先:財団法人東京都環境整備公社技術部技術課
  【住所】〒135-0052 江東区潮見一丁目3番2号
  【電話】03-3649-8541
  【ファクス】03-3644-2260


 単なる窓口での相談のみならず、訪問までしてくれるとのことです。

 こういったサービスを全国の自治体が無料で提供し始めると、私の仕事が減りそうです(笑)。

 ただ、訪問してくれるのは、先着20件までということなので、訪問をして欲しい場合は、早く申し込んだほうが良さそうですね。


相談の際の留意点 


 大多数の方は、窓口に出向いて相談に乗っていただくという流れになると思いますので、今回のコラムでは、円滑に相談に乗ってもらうための留意点を解説しておきます。

相談はできるだけ具体的に


 相談を効果的、かつ効率的に進めるためには、できるだけ具体的な情報をわかりやすく揃えて提供する必要があります。

 具体的には、以下のような書類を揃えておくと良いでしょう。
・施設の設置場所付近の地図
・機械のパンフレット
・機械の配置図面(平面図など)
・廃棄物の処理工程をフローチャートで表したもの
・汚泥や廃酸、廃アルカリの場合は、廃棄物の組成がわかる資料(発生工程図や成分の分析票など)

疑問を明確に表現する


 上記の書類で簡単に状況説明をした後は、「もっと環境負荷の少ない処理施設に改善できないでしょうか」などと、明確にこちらの疑問を表現し、率直に質問してみるのが良いです。

 当たり前の話なのですが、疑問を表現することから逆算し、
 「どのような説明資料を持参すれば、回答してもらいやすいか」を考え、機械のパンフレットなどの状況説明の資料を準備する必要があります。


 これらの2点に留意するだけで、相談を効率的に進めることが容易となります。

 もちろん、東京都以外の自治体にも有効なポイントですので、是非ご活用ください。


 運営サイト 産業廃棄物許可コンサルティングセンター
 著書 「最新産廃処理の基本と仕組みがよ〜くわかる本」