私の予想では、保険料等収入が前年割れ、
逆ザヤでの格付け悪化、ソルベンシーマージン比率の低下、
と思っておりました。
ところが、保険料等収入は、大手が軒並み前年比プラス。
新契約も増加し、年換算保険料も増加。
ただ、利益は各社減少。
有価証券の含み損が増加し、
ソルベンシーマージン比率は、
各者100〜300%程度の減少です。
意外と本業は順調の様子。
死亡保障離れ、医療保障重視。
各社医療保険の価格競争に突入しておりますが、
医療保険は原価計算がブラックボックスですので、
まだまだ利幅があると考えられます。
昨年来の経済危機で、
格付け会社の格付けがまったくあてにならない事が露呈し、
新聞各社の記事には、格付けの文字は掲載されず。
そりゃそうです。
私が保険会社にいた当時、
格付け会社のスタンスは、
「お宅の会社、格付けしてあげるから、お金払いなよ。」
でした。
こんな感じですと、たくさんお金を払えば、
高格付けが取れそうな感じがしますよね。
また、明治安田生命が堅調なのは、
不払いの痛手が大きすぎて、
何もしなかったからでは・・・
と勘ぐってしまいます。
いずれにせよ、各社軒並み痛手を被り、
やや危険水準の会社が出てきたかな、
というところです。
生保は人口動態の変化による構造不況。
損保は景気悪化による不況。
どこも厳しいですね。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 成壽
- (神奈川県 / ファイナンシャルプランナー)
- 寿FPコンサルティング株式会社 代表取締役
FP王子がズバっと解決!
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