米国債のデフォルトはそのまま、ドルの崩壊と同義なので、いわずもがな世界経済は混乱するでしょう。
以前から以下のようなことは言われておりました。
昨秋のリーマン・ブラザーズ破綻から昨年末にかけて、リスクに対して過敏になった投資家たちは、社債や株式を売って、リスクが低いと考えられてきた米国債を買う傾向を強め、米国債が高騰(金利は低下)したが、これは米国債の価値が過大に評価された「バブル」だった。今年に入り、米国債バブルの崩壊過程が始まり、昨年末に2・8%だった30年もの国債の利回りは4・1%まで上がり(価格としては20%下落)、今後は来年にかけて5%へと上がる見通しだ。
中略
金相場とドルの相関を見ている分析者からは「今後の数カ月がドルにとって危険な時期だ」という予測が発せられている。金地金重視派は、以前から「まもなくドルが崩壊し、金が高騰する」という予測を何度も発し、それらは大体外れている(一時的に金が高騰したこともあるが、結局ドルは今日まで崩壊していない)。しかし、この手の予測は、一度あたるだけで数10年分以上の世界体制の転換を意味する(イスラエル・イラン戦争も同様)。そして私は、ここ10年ほど国際情勢を詳細に見てきて、いずれドル崩壊・金高騰という事態(政治的には米英覇権の終わり)が現実になるだろうと思うし、昨今の金融危機によって、その転換点が訪れる可能性が明らかに高まっている。今夏、一つの山場が来るのではないかと感じている。
田中宇の国際ニュース解説
とのことで、こうした論文の内容を裏付けるような発言を大統領自身が行っているのです。
今後、米国債がデフォルトを起こすようなことがあれば、急激なインフレは免れないでしょう。
そのときは現金や貯金ではなく現物資産が生き残るような状況になると思います。
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