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鬼滅の刃18 呼吸法編7 頭痛と睡眠障害の関係について

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頭痛と睡眠障害って関係あるの?

前回では、私も年のせいか最近血圧が高くなってしまって、
ひょっとして高血圧のせいで早朝覚醒などが起きる事もあるのではないかと疑問を持ち、
高血圧と睡眠の関係や血圧の降圧剤はいつ飲んだら適切なのか?などについて書いてみました。

呼吸とは話が逸れてしまいますが、今回はまた頭痛と睡眠障害の関係について書いてみます。
睡眠不足だと頭痛になると感じる人もいるし、
頭痛の為に安眠できず、不眠になると感じる人もいるようです。
 

 

 

【寝不足で起こる頭痛】

まずは寝不足で起こる頭痛について調べてみました。

●頭痛が睡眠障害の原因となるのか?

色々調べてみたのですが、睡眠不足により自律神経の失調状態が起こり、その影響で結果的に「頭痛になる」と言う事は頻繁に説明がありました。

しかし、寝ている時に頭痛が発症して、その為睡眠が妨害され、その結果「睡眠障害になる」と言う事が書いてある説明はほとんど見当たりません でした。

これも「卵が先か?ニワトリが先か?」みたいな問答になりそうです。


頭痛薬でおなじみ「イブ」のサイトでは、

★睡眠中や起床時に片頭痛を起こす場合があります。

★また群発頭痛も睡眠中に起きることがあります。

★レム睡眠と関連があるのではないかといわれています。中には悪夢を見た後に片頭痛を起こすという人も。

と書かれています。

どうやら睡眠中に頭痛を起こしてしまう人はある程度多いみたいで、睡眠への影響もありそうです。



更にもう少し調べてみると「日本神経学会」の論文には

★頭痛が睡眠障害の原因となる例としては群発頭痛,慢性連日性頭痛がある。

 

★頭痛と睡眠障害の両方がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が原因となっている可能性がある。
 寝ている間、睡眠時無呼吸症候群になり起こると思われる頭痛は、
睡眠時無呼吸性頭痛(Sleep apnoea headache)」と呼ばれている。

  ■その発症要因には

低酸素血症高炭酸ガス血症(肺の内部の二酸化炭素と酸素が換気されず、酸素不足になる)による脳血管拡張覚醒反応にともなう急激な血圧上昇一過性の頭蓋内圧亢進睡眠の分断化熟睡感の欠如日中の眠気,倦怠感,気分障害

などが考えられるが、結論には至っていない。


夜間低酸素血症よりも、むしろ睡眠の質の低下や昼間の眠気の存在が関与している可能性が考えられた。

 

つまり無呼吸による酸素不足と言う面より、寝不足で脳が休まらないために頭痛が起きる可能性は高いという事でしょうね。

 

 

 

元々の睡眠障害が、ストレスなどによる睡眠障害なのか?
それとも睡眠時無呼吸症候群が原因なのか?

  ⇓

無睡眠時呼吸を検査して特定し、無呼吸があるなら無呼吸の治療が頭痛を改善しうる。
とのことです。

 

 

 

 

【脳の変調で起こる頭痛と睡眠への影響】

次に寝不足で起こる頭痛では無く、睡眠中の脳の変調が原因で頭痛になり睡眠障害になる例について、やはり同じ論文に書かれていましたので紹介します。

 

片頭痛と睡眠関連疾患とは関連が深く、morningheadache(朝方頭痛または起床時頭痛)を伴う事が多い。

片頭痛はむずむず足症候群(寝ると足がなにかむずむずしたり痛痒く感じ、動かしたくなって眠れなかったり、睡眠中勝手に動いてしまうため眠りが非常に浅くなる病気)と関連が高い。

片頭痛はレム睡眠行動障害(睡眠時随伴症)とも関連が高い事がわかった。

 

 

 

※レム睡眠行動障害

 

レム睡眠とは大雑把にわかり易く言うと、
睡眠中でも実は脳が活動していて、でも筋肉は脱力し身体が休んでいる状態の睡眠。

更に大雑把に言うと、脳が起きているので夢など見ている睡眠状態のこと。

瞼をよく見ると、まぶたを閉じた状態で眼球が何かを見ているかのように小刻みに動いています。

この状態を『rapid(急速に) eye(目が) movement (動いている)』訳してREMと呼ばれています。

ノンレム睡眠とは、
睡眠に入って最初の90分間から始まり、レム睡眠と約90分交代入れ替わる、夢も見ないで脳が休んで、
体(筋肉や内臓など)は起きているいる睡眠のことです。


通常、夢を見ていても、身体の筋肉には力が入らないので、夢の中で自分が走っていても体はそれに合わせて走る動作などは出来ません。

しかし!

レム睡眠行動障害は、寝ているのに筋肉が脱力せず体が動いてしまい、体が隣で寝ている人や、壁にぶつかってしまい支障が出たりします。

つまり動かないはずの身体が勝手に動いてしまう病気になるわけで
レビー小体型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患との関連が高いことが知られています。

実際中高年以降に発症することが多いようです。

夢を見ているような時には、体は動けないように出来ているんですね。
”金縛り”と言う現象も、生理学的には、寝室の隅に誰かがいるような夢を見ていて、意識では起き上がろうとするんだけれども体が動けない。
で、そのうちその霊みたいなものが体の上に乗っかって来る気配を感じると言うような状態だそうです。
自分は目が覚めているつもりでも、実際には夢を見ている最中か、もしくは途中から少し目覚めたような寝ぼけている状態なのですね。

戦っている夢を観ている時に、現実に腕がパンチをくり出していたら、隣の人は危なくて寝ていられないでしょうね。

でも犬などは走っている夢でも見ているような時に、実際足が走っているように動いていたりしますから、動物とヒトでは脳の睡眠状態が異なっている
と言う事のようです。
研究者の話でも、人類は脳の休息と身体の休息が交代で入れ替わるこのノンレム睡眠とレム睡眠を手に入れたおかげで、脳が進化したと考えられているようです。
 

 

※夢中遊行 ゆわゆる夢遊病のこと

 

レム睡眠行動障害とは逆に、通常、夜間睡眠に入って最初の3分の1のノンレム睡眠の間で発生します。

ノンレム睡眠中(夢も見ないで脳が休んで、体はまだ起きているいる睡眠)に、体が勝手に動いて行動してしまい、目覚めた時には自分が何かした形跡はあるけど、自分ではまったく記憶がない、と言う病気を 夢中遊行 と言います。
よく昔のホラーなどでは朝、目覚めてみると、自分の手や爪が泥だらけで、口には血らしいものが付いていて、
自分は寝ている間に墓場に埋葬されている人を掘り出して食ってしまっている食人鬼(グール)なんじゃないかと恐れおののく、
なんて話がありましたが、あれです。
これこそ寝ぼけて動いているような状態で、子供(4~8歳)には多いようです。


私も、夜中に親に急に揺さぶられて起こされて、ハッと目覚めた時に、親に「どうしたの?」と聞くと、

「どうしたのじゃないよ、お前。さっきから部屋をグルグル歩き回っていたよ。だから心配になって揺り起こしたんだよ」

なんてエピソードがあったことを覚えています。

中には車の運転までして出かけてしまう例もあるそうですからすごいですね。
過食症の人が食べるのを我慢して眠りについたのに、朝目覚めてみたら冷蔵庫の中の食べ物を大量に食べた痕跡やカラのスナック菓子の空き袋と満腹感があって、

でも食べた記憶はまったくないので、自分でも唖然としてしまったというエピソードを聞いたことがあります。

まるで先の食人鬼のお話のようですね。


大抵繰り返しそうしたことが起こるそうです。




余談ですが、寝ていて意識が無かったのに突然「ハッ!」と目覚めてしまう事などありませんか?
なんとなく記憶では土手などを散歩している夢を見ていて、不意に土手を転がり落ちてしまい、そのタイミングで目が覚めるのですが、
なんだか落ちる感覚が妙にリアルだからびっくりしてしまいます。
この現象は寝ている時に知らず知らず重なっていた足などが、何かの拍子でガクッと上側の足がズレ落ちた時などに、
夢と現実が一瞬重なって、ごっちゃに混同される事があると聞いたことがあります。

その他、夢と睡眠と脳のお話は、後々詳しく書いていく予定です。



★また、睡眠中に片頭痛を伴う場合,悪夢や幻視がみられるとの訴えがあることがある。
それらに伴い、50 歳未満で「夢内容の行動化 dream enacting behavior(DEB)」が見られるレム睡眠行動障害が見られる場合、

睡眠障害やその重症度と関連があることが明らかになり、

脳幹部や辺縁系の関与を反映しているものと思われる

 

とのことです。

 

体の動きの微妙な調整(アクセルやブレーキのような)をしているのがこうした脳の部位です。

この脳部位に支障があると歩き方がぎこちなくなったりするパーキンソン病や、動かしたくないのに体が勝手に動いてしまうジスキネジアや震戦などが発症する。
 

 

※ちなみに震戦を例にあげると、私の母親が齢とって震戦が出ていたのですが、高齢者などにみられ、唇や手などが意思で動かしているのではなく、勝手に震えるようにブルブル動いてしまって、上手くしゃべれなくなったり、箸で口へ食べ物を上手く運べなくなったり、唇が震えて閉じたまま咀嚼出来なくなってしまう病気です。

 

まとめてみると

元々頭痛持ちの人は、睡眠中に頭痛が起こり、睡眠から目覚めてしまい睡眠障害となる例もあるが、
睡眠時無呼吸症候群が原因である事も多いので、一度検査してみた方が良い。

片頭痛がして悪夢など見たりした時に行動もしてしまっているようなら、脳の病気が潜んでいる可能性もあるので一度検査してみた方が良い。

 

と、言えるでしょう。

 

 

 

 

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