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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月30日更新

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12/17 カナダ留学情報:人種差別+カナダ大学人気世界1

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自然災害にやられたカナダの2021年ももう少し。

そこに出現したオミクロンにより「ほっ」としかかった留学生たちがアタフタし始めました。


授業がオンラインに逆戻りした大学、ファイナル試験もオンラインに。

(今頃教え子たちは頭を抱えて勉強中か、試験中か。 頑張れ!)


高校も早々と冬休みを繰り上げたり、イベントが中止になったり。

冬休みに日本のお正月を!と楽しみにしていた留学生たちはカナダに足止めです。

日本に戻っても入国時のややこしさや、ホテル隔離や、その後の隔離期間を思えばとてもじゃないけど帰れない。

異常なスピードの感染力を持つオミクロンの動き次第で、新学期カナダに戻れない可能性も。


しんどい冬になりました。

今日は2つのニュース。


1.カナダが大学留学に好ましい国トップに躍り出ました Vancouver Sun)

50カ国を対象にしたサーベイの結果、”Canada has become the most popular country in the world for international students.”

続く英国、アメリカ、オーストラリアを2倍も上回る人気だそうです。


「わぁ〜い! じゃぁカナダの大学に留学しよう!」


OK

でも、もう少し詳細を確かめてから「わぁ〜い。」をしましょうか。


カナダ世界1人気の理由は、カナダ政府方針が大いに成功したということ。

・大学在学中に働ける国であること

・他の国と比べ学費が少しまし (政府が税金で大学を支援する度合いが高いため)


カナダの大学に在籍する留学生の割合です。

 

どう思いますか?

中国人・インド人の割合がなんと60%近くを占めています。

カナダの大学キャンパスを訪ねると実感しますよ。

中国人・インド人ばっかりの錯覚に陥ります。


日本人は1%、少ないです。

その理由は、1)英語の壁が高すぎる 2)クリティカルシンキングの壁が高すぎる 3)日本でいい。。という内向き思考 なのかな。


カナダ大学に留学するほとんどの学生は、将来永住権を取ることが目的です。

他の大学留学生受入国よりはるかにハードルの低いカナダの永住権は大きな魅力ですが、日本人学生はそこまでの強い希望はなさそうです。

永住権は手に入れたらものすごく便利なんですけどね。

私もカナダの永住者ですが、日本国籍はそのままで、カナダの国からのサービスはすべて享受出来ます。

日本からの大学留学生は、なんでそのチャンスを狙わないのかな?と、不思議です。


そして、このCovid混乱の中、カナダだけが大学正式留学生に援助金をくれました。

カナダ国民の税金で支払う援助金を、税金を払ってもいない留学生に出すこと自体異例のことです。

もともと、多くの州では留学生にも無料で医療を提供しているカナダです。

カナダがいかに優秀な大学留学生に期待しているかがよくわかります。


「わぁ〜い!」ですか?


これだけの待遇をしてくれるカナダの国に来ますか?

でも、簡単ではないですよ。

少なくとも高校3年間は死にものぐるいで準備勉強が必要です。

カナダの優秀なGrade12が学んで来たことをすべて抑える、これが鍵です。


そうすれば、たった1%しかいない日本人大学留学生の割合が増えるかも。

*大学留学生とは、正式に入学を許可され学位取得のために留学している学生のことです。 1年程度の交換留学、短期体験、語学学校、カレッジ生は含みません。


カナダ大学準備学習は、多くの日本人高校生をカナダ有名大学に送り出しているカナダクラブで強力にサポートしています。


2.高校留学生を受け入れるカナダSchool District組織全体に浸透する人種差別


日本からの高校留学生が多いBC州、その中でも最大の規模を持つサレーDistrictが、非白人生徒への人種差別について大掛かりなアセスメントを行いました。

その結果、相当深刻な人種差別が、組織・学校全体に浸透していることが判明。

これは、他のDistrict、そして他の州も同様の状況であることが推察されます。


サレー市地元で発行されている新聞が報道した内容です。 (Peac Arch News)


特に、中国人・インド人の存在感が「ひょえ〜!」というほど大きいサレー市。

他の移民人口、留学生人口も半端ないですので、さすがに面と向かっての嫌がらせなどは報告されていませんが。。。


学校を運営する白人たちの脳の中に潜んでいる『人種差別意識』が大きな問題のようです。


例えば、生徒の中で白人ではない名前を見ると「英語が出来ない生徒」と自動的に抽出し、ELL(外国人用の簡単な英語コース。正式単位は出ない。)に入れるなどが日常茶飯事。

英語能力判定などもなしで、名前だけでレベルを決めるそうです。


また、留学生は、白人が発音出来ず、覚えられない名前を持っているので、いつまでたってもきちんと呼ばれることがなく、結局”X”という呼び名になることもある。

授業担当の白人教師も同じく、留学生の名字が外国のものであると、「授業内容は理解出来ない」という先入観から入る、など。


これらの無意識な差別は、心理学上でImplicit Racismと呼ばれ、差別する側も自己認識がないのが厄介です。

治す方法がほぼない差別意識です。


日本からの高校留学生はカナダに来たら、まず自分の名前を徹底敵に広めること、自分の能力をこれでもかと見せつけること、ですね。

そうすれば、やっと普通に白人同級生と同じ土俵に立てるということです。


難しいですね。

これが「高校留学はしないこと」の理由のひとつです。

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カナダにいらっしゃい!

カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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