- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
通常のトタン板の耐久性に比べると3倍とか6倍とかの耐久性があると言われています。
耐久性だけでなく、耐震性にも非常に有利です。
屋根の重さを比較すると、100平米の屋根で瓦屋根の場合は8000キログラム程度、スレート屋根の場合は2000キログラム程度、そして板金屋根の場合は800キログラム程度しかありません。屋根が軽いほうが地震時に受ける力は小さくなりますので、特に3階建てなどの不安定な建物の場合は軽い屋根を採用することが重要になります。
もちろん、瓦屋根を葺いた日本の民家の建ち並ぶ美しさは私も大好きです。このように瓦を葺いた場合はより耐震性の高い建物とするように注意を払うことで、快適に暮らすことが出来ることも理解できます。しかし、都会の狭小地でつくる3階建て住宅などにとって、ガルバリウム鋼板の屋根は非常に有利な材料といえるでしょう。