- 江藤 繁
- 有限会社エストア 代表取締役社長
- エクステリアコーディネーター
対象:エクステリア・外構
- 久保田 優一
- (ガーデンデザイナー)
よく頂くお問合せで
「ポスト・表札・インターフォンの配置で良いデザインはありますか?」とういものがあります。
こうしたお問い合わせに関しての回答は「ライフスタイルによって違います。」と
最初にお答えする様にしています。
具体的にお話しますと、
郵便受けポストの設置場所によって生活スタイルとエクステリアデザインが大きく変わってきます。
設置場所と言っても門扉の左右という意味ではなく、
(1)塀に取り付ける場合(壁掛け式)と(2)塀に取り付け、埋め込み式にする場合
(3)住宅の外壁に取り付ける場合(壁掛け式)と(4)住宅の外壁に取り付け、埋め込み式にする
場合の4種類があります。
(1)塀に取り付ける場合(壁掛け式)には、毎朝新聞の受け取りには玄関から外に出て、門扉がある場合には門扉を開けて道路に出て
郵便受けポストの扉を開けて取り出し、玄関へ戻る動線となります。
(2)塀に取り付け埋め込み式にする場合には、玄関から外に出て塀の裏側にて郵便受けポストの取り出し扉を開けて取り出し、玄関へ戻ります。
(3)住宅の外壁に取り付ける場合(壁掛け式)は、(2)とあまり変わらない動線を描きますが(2)よりも短くなります。
(4)住宅の外壁に取り付け埋め込み式にする場合は、玄関から外に出ないで新聞を受け取りますので、玄関から先の動線は存在しません。
この様に郵便受けポストの仕様・設置場所で大きく生活スタイルが変わってしまうのです。
(1)(2)(3)は
冬など寒い朝に玄関の外に出ることは非常に気持ちが辛くなる行為となるでしょう。
また、寝巻きのまま外に出ることも躊躇われるのではないでしょうか。
逆に朝の新鮮な空気を吸い込める、朝日を直接浴びることが出来る利点もあるかもしれません。
(4)は、毎朝外に出ないで郵便物を受け取れるので、
新鮮な空気や朝日を直接浴びることが出来ないかもしれませんが、
お年寄りの方には温度差を体感しないで済むので、体に優しいと言えるでしょう。
いずれにしましても、ポスト・表札・インターフォンの配置に頭を悩ませるよりも
それぞれの“生活スタイル”を持ち、生活する住み手の一番心地良い郵便物の受け取りを
考慮することが重要なのです。
次回、詳しい事例をお話させていただきます。
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