- 大石 泉
- イッツアFPオフィス
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
さて、破綻しない住宅ローン計画について、引き続き考えます。
家計から試算した結果、暮らしが行き詰らない返済可能額が10万円だったとします。返済期間35年、金利3%で借入可能額は約2600万円。同じ借入額で金利が5%に上昇すると毎月返済額は131,218円に跳ね上がります。
毎月、10万円しか返済できないのですから、当初から返済可能額ギリギリの返済プランを組んでしまうと、危険です。金利が変動するタイプの住宅ローンではリスクが高すぎます。
変動タイプの住宅ローンを利用すると家計破綻の可能性大。金利上昇だけではなく、支出が増える、収入が減る、などの変化にも対応ができません。
例えば、借入額を2000万円に減額すると、金利が5%に上昇しても毎月返済額は、100,937円。返済可能額と同水準になります。借入額2000万円で、金利が3%だとすると、毎月返済額は76,970円です。
返済可能額10万円との差額を金利上昇の際のゆとり分だと考えれば、金利上昇2%分の余裕があることとなり、変動タイプの選択肢も視野に入ってきますね。
金利上昇傾向にある今だからこそ、自身の家計と毎月返済可能額を把握し、ゆとりある返済プランを組むことが必要です。