- 阪本 貴洋
- 有限会社NOW 代表取締役
- リフォームコーディネーター
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
というよりも業界そのもがあいまいなのでしょう・・・
今回は、解体後に新築されたお家にまつわるお話。
「長屋」というのが存在します。
中には、公道に面しておらずに私道に面して、
並んでいるものもあります。
これ自体に問題はないのですが、
こういった場合主として、排水管は私道もしくは、
お家の裏手の細い路地の下に埋設された排水管を
共用管として使用し、公道にある公共排水管に排水されます。
その際、公道からもっとも遠いお家が、
川に例えると上流、近いお家が''下流''という認識でかまいません。
今回は、上流のお宅は昔のまま築何十年。。。
その下流側に3件のお家があり4軒並びでした。
そしてその裏手の細い路地の下に埋設された
共用排水管を使用しておりました。
また、その路地を挟んで裏手に同じような長屋が4件あり、
これもまたその路地下に埋設された
別系統の排水管を共用排水管として使用していました。
そして下流側3件は、1番下手を最後に全てが新築されました。
その時、間の2件は、今まで使用していた共用排水管に接続されず、
裏の長屋が使用している共用排水管に接続されました。
なぜ、そのような事態になったかというのも単純明快!
その排水管のほうが浅く埋設されていたので、
掘削量も減るからです!!
な、なんてわかりやすい行動・・・
でもそれだけなら、今回取り上げるほどの問題でもないです。
それよりひどいのが1番下流のお家を新築する時・・・
1年ほど前に建て替えられたらしいのですが、
この時、今まで使用していた共用排水管を切断し、
新築用に浅く単独での排水管に切り替えるという
暴挙に出ていたのです。
つまり築何十年のお宅は、
気づくこともなく1年以上地中に排水を
垂れ流しており、今回私どもの調査で発見されました。
恐ろしいお話・・・