スベラない賃貸経営 (3)〜リスクの発生 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小林 治行
株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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スベラない賃貸経営 (3)〜リスクの発生

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次に長く運用する不動産の経営には、各種リスクが発生することを予測しておく必要があります。(資料:FPテキスト)

1) 市場リスク・・・不動産価格動向や賃料価格の動向。

2) 流動性リスク・・・売りたい時に売れない、仲介を依頼しても決まらない。
経済動向や季節なども関係してきます。

3) 用途別リスク・・・ホテルや倉庫、飲食店舗等は他に転用が難しい。
マンションやオフィイスでもそれぞれ用途別にリスクが異なる。

4) エリアリスク・・・近隣に異臭や騒音発生源がないか。急に近くのスーパーが閉鎖しないか。
取引習慣の違いがないか。

5) 建物リスク・・・建物のグレードにより、価値に大きな差異が生じる。
構造、仕様、設備、修繕の掛け方、アスベストの使用など。

6) テナントリスク・・・不良テナントが入らない対策としてどのように守っているか。
賃料滞納者への対策。賃料滞納が発生した時の具体的な対応。

7) 法務リスク>・・・法制度が整備又は改定されることがある。
借地借家法や区分所有法など。近年では敷金の考え方が入居者に有利に整備された。

8) 税務リスク・・・税制改正により、保有コストに変動が出る事がある。譲渡税率の変動や消費税  など。

9) 法規制リスク・・・建築基準法や都市計画法など。町の用途制限や容積率や建ぺい率が変る。
都市計画が変る等。

10) 開発リスク・・・開発許可制度・事業計画の長期化による資金繰りなど。

11) 天災リスク・・・火災・台風・地震・水災害・津波など。

12) 経済リスク・・・金利変動、金融機関の対応、景気の動向、資金調達手法など。
特に今後、金利上昇が考えられる。繰上げ返済等の検討。

13) 環境リスク・・・アスベスト、PCB,耐震基準など。
賃貸経営者としては、あらゆるリスクに対応できるように備えて置かねばなりませんし、
  資金の手当ても考慮しておく必要があります。

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