- 小林 治行
- 株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
1) 市場リスク・・・不動産価格動向や賃料価格の動向。
2) 流動性リスク・・・売りたい時に売れない、仲介を依頼しても決まらない。
経済動向や季節なども関係してきます。
3) 用途別リスク・・・ホテルや倉庫、飲食店舗等は他に転用が難しい。
マンションやオフィイスでもそれぞれ用途別にリスクが異なる。
4) エリアリスク・・・近隣に異臭や騒音発生源がないか。急に近くのスーパーが閉鎖しないか。
取引習慣の違いがないか。
5) 建物リスク・・・建物のグレードにより、価値に大きな差異が生じる。
構造、仕様、設備、修繕の掛け方、アスベストの使用など。
6) テナントリスク・・・不良テナントが入らない対策としてどのように守っているか。
賃料滞納者への対策。賃料滞納が発生した時の具体的な対応。
7) 法務リスク>・・・法制度が整備又は改定されることがある。
借地借家法や区分所有法など。近年では敷金の考え方が入居者に有利に整備された。
8) 税務リスク・・・税制改正により、保有コストに変動が出る事がある。譲渡税率の変動や消費税 など。
9) 法規制リスク・・・建築基準法や都市計画法など。町の用途制限や容積率や建ぺい率が変る。
都市計画が変る等。
10) 開発リスク・・・開発許可制度・事業計画の長期化による資金繰りなど。
11) 天災リスク・・・火災・台風・地震・水災害・津波など。
12) 経済リスク・・・金利変動、金融機関の対応、景気の動向、資金調達手法など。
特に今後、金利上昇が考えられる。繰上げ返済等の検討。
13) 環境リスク・・・アスベスト、PCB,耐震基準など。
賃貸経営者としては、あらゆるリスクに対応できるように備えて置かねばなりませんし、
資金の手当ても考慮しておく必要があります。
第3回了)