株式相場のクセや経験則(アノマリー)を信じるか否か?! - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
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柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月17日更新

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株式相場のクセや経験則(アノマリー)を信じるか否か?!

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知らないと損するかも…のお話し

1.株式相場におけるアノマリー   

株式市場においては「なぜそう動くのかは分からないが、なぜかその時が来ると、株式相場が前もって決められたように動く」ことがある。  

株式投資の経験がある方なら、以下のような言葉を聞いたことがあるのではないか?!

2.「未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い

未年は相場が膠着し、なかなか上昇しないことが多く、

申年と酉年は、相場のブレが激しく、

戌年は相場が上昇する。

というアノマリーである。

3.「Sell in May, and go away(5月に売り逃げろ)」

日経平均株価は、11月から翌年4月までは上昇する傾向が強く、5月~10月は停滞あるいは下落する確率が高いというアノマリーである。

年によってバラツキはあるが、この株価変動の季節性については、手掛かりとなる要素がいくつかある。

1.日経平均が連動しやすい米国の株式相場との関連性
米国では個人の税金還付が1月にはじまり、2月~3月にピークとなり、個人が投資に回すお金が増える時期。

2.日本国内では3月期決算発表前に先行して、業績がよさそうな企業に資金が振り向けられる傾向がある。

3.4月の新年度入りに応じて国内機関投資家が、資金を投資に振り向ける時期と重なる。

4.特に夏の時期は、欧米投資家が長期休暇を取るため、買い手が減る傾向がある。

過去50年でみると、日経平均を「10月末に買い、翌年4月末に売った」場合の成績は、37勝13敗、勝率はなんと74%、平均リターンは8.3%。

「4月末に買い、10月末に売った」場合の成績は、26勝24敗、勝率は52%、平均リターンはマイナス0.4%。

アノマリーはバカにできないことは明白だ。

「5月に売り逃げろ」というアノマリーには続きがある。

「Don't come back until St Leger day」

「セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな」です。これは、ウォール街の相場格言だ。

ちなみに、今年は笑う戌年!
今年の株式相場は、アノマリーどおりになるのか?
  
  

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