ローコスト住宅の考え方11 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

増井 真也
建築部門代表
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

山崎 壮一
山崎 壮一
(建築家)
奥山 裕生
(建築家)
安藤 美樹
(建築家)

閲覧数順 2017年11月23日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

ローコスト住宅の考え方11

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 住宅設計・構造設計
家作りのコツ
さて、10日に書いたコラムの続きである。

現代社会の中で住宅のイメージというのは、その生活の中で自然に作り上げられていくものではなくなっている。では、何を持ってそのイメージは作り上げられていくのであろうか。
数年ごとに建替えられる住宅展示場がまずその代表選手であろう。数社の大手メーカーが集団で自社のモデルルームを建設し、家を建てようと考えている人は実際に中に入り、そこでの生活を体感しながら商品を選択することが出来る。
古くなればすぐに作り変えられてしまうので、住宅の経年変化などが感じられるはずも無く、まるで永遠に変化することの無いディズニーランドのような錯覚を持つ。また、テレビや新聞広告、そしてインターネットによる情報も同じことが言えるであろう。きれいに飾り付けられた新築住宅の画像から得られるイメージの中に、実際の生活の中で様々な形で現れる変化などというものは微塵も感じることは出来ない。
こうした感覚で建築というものを捕らえてしまうと、どうしても少々の問題が許せないクレームとなってしまう。壁のひび、床のきしみ、少々のことでは生活に何の問題をきたさないこうした普通のものが許せなくなってしまうのだ。
以前あるハウスメーカーの方から内装工事だけをますいいでやって欲しいと依頼されたことがある。無垢材の床、珪藻土の塗り壁を望む施主に対して、そのようなクレームにつながりやすい製品は使用できないというハウスメーカー。
多少の狂いはかまわないという施主がいても社内規定でそれは出来ないという。がんじがらめの法律、会社防衛の考え方、自分達の作り出した制度や感覚によって、本当に自由な生産活動は出来にくい世の中になっているのである。