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閲覧数順 2017年11月23日更新

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嫌われる勇気1 誰でも嫌われたくはないですよね

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嫌われる勇気
香里奈さん主演の刑事ドラマです。
「嫌われる勇気」と言う心理学系の啓発本である実用書・学術書をベースにして、ドラマストーリーを追っているうちに心理学を学べて、視聴者に、本のテーマである「嫌われる勇気」を持つことで自分の人生を見直して行きましょうと提案して行くような、実験的な今までにあまり無い趣旨のドラマのようです。

少し前に経済学の本であるドラッガーさん著の『マネジメント』と言う実用書があり、その集団におけるマネージメントに関する本を「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーを読んだら」野球チームがどのように変っていくか?と言う趣旨の小説が書かれ、その小説を原作に映画までされました。
「もしドラッガーを読んだら」、略して「もしドラ」と言う流行語にまでなりました。
そのような実用書の内容をドラマ仕立てにする事で、手軽に理論を学べてストーリーも楽しめるという、一度で2度美味しいドラマです。
「嫌われる勇気」はフロイトとユングと言うかなり名前ぐらいは広く知られる歴史的精神分析家と同時代に活躍したアドラーと言う人の理論をまとめた本です。
世界中でベストセラーとなっているようです。
さしずめ「もし警察の女子刑事がアドラーを読んだら」=「もしアド」ドラマと名づけても良いかも知れません。期待して観て見ました。

本の内容は、何となく題名からも想像できるように、他者があなたのことをどう思うかは、他者の問題であり、どうすればあなたが他者から好かれたり嫌われてしまったりするかはわかるものではない。
従って、あなたにはどうすることもできない。
だから他者からどう思われるか?良く思われるか?悪く思われるか?を気にしすぎないで、あなたはあなたの正しいと信じたことを実践して行きましょう!と、簡単に言うとそう言うことを提起しています。

主人公である女性刑事、安藤蘭子(あんどうらんこ→たぶんアドラーのしゃれ)は学生時代アドラー心理学を学び、アドラーの教えである「嫌われる勇気」を持ち、それを実践して生きている人物と言う設定です。
大学時代の安藤さんの先生であり、今は警察の犯罪心理学のコンサルタントとして登場し、アドラー心理学を視聴者にも教授してくれるのが帝都大学文学部心理学科の教授・大文字哲人(演・椎名桔平さん)です。

実用書の内容に沿って主人公のキャラを作り、サスペンスドラマのストーリーとも絡めて、しかも心理学の理論まで解説して行くというのは、脚本的にも演出的にもさぞ難しい課題だったことだろうと思われます。 

ではドラマに出てくる安藤さんはアドラー心理学を習得し実践して、どのような人物となっているのでしょうか?

刑事ドラマの主人公では割とありがちな一匹狼タイプで、周囲の政治的な思惑や集団の派閥意識などは一切無視して、自分が正しいと信じた信念に基づき、まっすぐに犯罪者を追い詰めていきます。そして若くして難事件を次々と解決に導いてきた実績を持つ桜田門のエースとなります。

と、こう書くと大変カッコ良い正義感に燃える人のようですが、少し斜めに冷静に見ると、 他の刑事の推理をまっこうから否定して、自分の推理を披露するのはまだ良いとしても、

周りには何も捜査状況を報告する事も無く、
自分が今どんな捜査をしているか、
今どこにいるか、
どんな容疑者が浮かんでいるか
も一切言わない、大変協調性の無いスタンドプレーをする人物であり、実際こんな人ばかりが職場にいたら、仕事が成り立つのだろうか?周りはどんだけ大変な事になってしまうだろう?と、困惑するような場面が多く出てきます。

捜査の必要上、華道教室に潜入するのですが、教室に通っている初対面のとあるお弟子さんの作品に対して「下品な色使いで、最悪ですね」みたいな事を言い放ちます。
当然言われたお弟子さんは傷付き、腹を立ててしまうのですが、安藤さんとしては「周囲の評価は気にせず、自分が思ったことを言うアドラー女子」ですから、まったく気にしません。

えっ?アドラーってこう言うことが言いたかったんだっけ?と、きょとんしてしまいます。
ほんとにこれで良いの?
そう感じるのは私だけでしょうか?
ひょっとしてドラマ部分はアドラー心理学をパロディにしたコメディなのでしょうか?
だったらそれなりに笑えて楽しめるようにも思います。

しかし、もしこのドラマで香里奈さん演じるアドラー女子を、みんなが本気で目指してしまったらと思うと少し恐ろしい気がします。

普段、他者からの評価や、嫌われてしまうのではないかとばかり気にして、本当の自分が出せなかったり、素の自分を生きられなかったりして、生き辛さを感じている人は「嫌われる勇気」を持てたらどんなに良いだろうと思います。
しかし、世の中、自己中心的な考え方しか出来ずに独善的な主張が多く、空気も読めず、周囲とコミュニケーションが上手く取れていないために、周囲から反発されてしまっている人も数多く見受けられます。
そのような人は考え方、物事の捉え方がすでに自分を中心に見た考え方しか出来ていないですから、自分が周囲に対してやっている事が客観的にわかっていません。自分に都合の良いようにしか物事を解釈していません。
過度なプライドも持ってしまっているかも知れません。
そんな人は大抵「私が絶対正しいのに、周囲は理解してくれない。私を理解しない他人が悪いのだから、私が変る必要は無い。私は不遇だ。」と嘆いているかも知れません。
しかし周囲からは「あんなに自分勝手に生きていられて、うらやましいくらいだ」と思われていたりします。
もし、そのような人がこのドラマを観て、アドラー心理学を学んで「もっと言いたいこと言って良いんだ!もっとやりたいようにやって良いんだ!」と思ってしまったら大変です。
どちらかと言うと「あなたこれ以上そんなことやってたら、もっと周囲から嫌われちゃいますよ?!見放されちゃいますよ!もう少し人に合わせる勇気、自分を変える勇気を持った方が良いんじゃないですか?!」と思ってしまいます。
と、批判的に言っている私自身が、すでに自己中もしれないとさえ思います。

嫌われない様に気を使うのが当たり前となっている、「集団の和」を大切にする日本人からすると、アドラーの理論は少し違和感を持たれてしまうかも知れません。

人にも合わせようと努力しているのに、周囲から理解されず悩まれる人もおられることでしょう。
なぜか努力と結果、自分の思いと周囲の思いとがズレてしまっている事も良くある事です。
表面的には周りの人からは些細な事に思えて「何でそんな事で悩むの?問題になるの?」と思われる様な事でも、本質的には深い理由があったりするものです。
でも大抵悩んでいる本人が「こんな事で悩む自分がおかしい」と考えてしまい、もっと本質的な事までは考え無かったりするので、なかなか解決には至りません。
そんな方こそカウンセリングに来て頂きたいと思います。 

人にはそれぞれに個性や背景があるものです。
一般論で誰にでも当てはまるような、こうした方が良い事とは無いものだと思っています。
私がここで言いたいのは、このドラマだけを観ると、「嫌われる勇気」は確かに必要ですが、全ての人にそれが当てはまり、実践した方が良いものでは無いんじゃないかな?と言う事です。

ドラマでも安藤さんの過去には明かされていない部分が伏線として描かれています。
たぶん観ている私たちに衝撃と納得を与えてくれる展開があるのだろうと思われます。
テレビドラマは最後まで観て観ないと制作者の意図が伝わってこない事があるものです。
視聴率によってスポンサーの意向で展開を変えざるを得なくて、返ってブレブレな内容になってしまう作品もあったようです。
今後も期待して観てみたいと思います。

ちなみになぜアドラーはフロイトやユングに比べて日本では知名度が落ちるのですが、
フロイトとユングは同じ研究者として師匠と弟子のような関係で、フロイトはユングを可愛がっていたそうです。
それに比べフロイトとアドラーは先輩後輩くらいの関係で、権威主義的で御山の大将でいたいフロイトからするとアドラーは目の上のたんこぶ的存在で、学会でもアドラーの論文発表などに対してフロイトは批判的だった様です。
と言うのも、アドラーがフロイトの理論とは根本的にまったく別の理論を発表していたので、フロイトとしても面白くはなかったのでしょう。
そのためフロイトが精神分析学会を仕切っているヨーロッパではアドラーは認めてもらえませんでした。
しかし、アドラーを認めていたアメリカの精神分析家がアドラーの理論を、遠いアメリカで紹介し、やがてアメリカで知名度が上がり、アドラー自身も新天地アメリカへ渡り、やっと日の目を見ることが出来たそうです。
そのような「長いものに巻かれない姿勢」と、その姿勢のために不遇な時代が続き、それでも最終的には名を成した精神が、「嫌われる勇気」と言う理論を生んだのかも知れませんね。
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