- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:家計・ライフプラン
こんにちは!
さて、財務省が発表した
2016年4-9月期の貿易統計速報によれば、
輸出額から輸入額を引いた貿易収支が、
“2兆4580億円”の黒字となりました。
これで黒字は、2半期連続となり、
また東日本大震災前の2兆6億をも上回りました。
“復興”といった印象も受けますが、
とはいえ、その中身を見てみると、
手放しで喜んでばかりもいられない状況です。
輸出額は前年同期比9.9%減少し、
34兆209億円で、2期連続での減少となっているからです。
要因としては、自動車の輸出が7.7%減少したほか、
過剰生産の影響で、鉄鋼は24.0%もの減少となりました。
また、為替も前年同期に比べ、
12.8%「円高」になったことも影響しています。
一方、輸入額を見ると、
こちらは、19.1%も減少し、31兆5630億円となりました。
主要因は、原油の急激な値下がりによって、
原粗油の輸入額が37.3%、液化天然ガスが41.3%、
石油製品が49.8%と、軒並み大幅な減少となったからです。
従って、貿易黒字は、震災前の水準に戻ったとはいっても、
輸出額の減少を上回る輸入額の減少が要因で、
日本の貿易(輸出)が拡大したわけではないのです。
今後、原油価格の上昇や為替の影響によって、
いつまた貿易赤字に転落するかは、
わからない状況です。
“貿易黒字”を維持していくためには、まずは、
輸出量を増加に転じさせることができるかが、
重要なポイントといえるでしょう。
それでは、今週末も、平和で穏やか日々となりますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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