
- 石川 智
- オフィス石川 代表
- 高知県
- ファイナンシャル・プランナー
対象:老後・セカンドライフ
保険見直し提案も、確定拠出年金をお勧めすることも、FPとしての理念のために!
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こんにちは、石川です。
今月号のFP専門誌に「老後破綻をさけるために、FPができること」という趣旨の投稿をしました。
この専門誌はFP協会に所属している方には郵送されますので、どれくらいの反響があるのか期待しています。
私がなぜこのようなテーマでFP向けに論説したかというと、一つの理念を指し示したかったからです。
それは。。。
かつて、そう昭和のころは、高度経済成長を日本がしていましたから、当然金利も今よりも高くて、まじめに働いて、それを定期預金に預ければ、まさに「まじめに働いたご褒美」のようにお金が増えていたのです。
定期預金だけでなく、生命保険会社の年金や終身保険などの「貯蓄性商品」もしかりです。
ところが、その後は、どうなったかと言うと、、、、
金利は大きく下がり、国民が少しは「家計」や「運用」の工夫をしないと、将来「お金に困る」人も出てくるようになりました。
その困る状態の最終形が「下流老人」や「老後破綻(破産)」というわけです。
そんな時代背景、そりゃあ、誰も望んだものではないですし、できればそんな「高齢期」を過ごしたくないのは当たり前です。
では、そうならないようなことが、広く、一般化されて行われているかというと、どうですか?
うんと困った人を助ける生活困窮者自立支援制度や、それこそ最低限の生活を営めなくなった人向けの生活保護制度ぐらいしかないのです。
つまり、
そうならないような人を増やすために、何ができるのか?
という視点での議論が広く行われているとは言い難いわけです。
他方、大手企業や公務員さんには「退職後の生活を考えるセミナー」は開催されていても、地方の中小企業や個人事業主にまでそんなセミナーを受ける機会があるかというと、どうでしょうかね?
ということを考えて、行政や、社協などが窓口になって、「自分のライフプランを考える機会」を提供すべきだし、それにFPも関わるべきだ、と専門誌に書きました。
しかし、理解はしています、そんなに簡単に状況や環境が変わらないことも。
ですから、例えば、保険見直しをしている世のFPさんには、こうお伝えしたいです。
「あなたが行っている生命保険見直しは、保険商品を販売することを最終の目的にするのではなく、そういう見直しで、家計そのものを見直し、その結果余裕ができたお金を、あなたのライフプラン実現のために使えるように」
アドバイスをしてほしい、と。
同じことを、投資信託を販売する時や、確定拠出年金を勧めるときにも、胸に抱いて欲しい、と。
そのFPとしての「理念」が、ご相談者様の人生を変えることに繋がるんです。
そしてその「理念」が一般化していけば、きっと行政なども積極的にわれわれFPのスキルを活用してくれるのではないでしょうか?
希望的観測に満ちすぎているというご批判もあるでしょうが、それくらいの希望が持てないと、世の中は変わらない気がします。
ではまた、お会いしましょう!
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