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AKIRA MIYAMOTO Official MailMagazine
【平成のデジタルフォト通信】 2015.10
・・・・・Photo Edition・・・・・
iPhone6s, 6s plusがユーザーに渡り始め、毎年恒例のスマホカメラ
万歳!的な記事がwebに溢れはじめました。
今回はスマートフォンカメラのレンズについてお話しさせていただ
きます。
■□■□━━【INDEX】━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■□
1. スマホカメラのズームはホンモノ?
2. モノの形状についての知識
3.ユーザーが一眼レフカメラに求めるもの
4.ラジオ新番組ご紹介
■□■□━━【スマホカメラのズームはホンモノ?】━━━━━■□■□
「スマホのカメラズーム機能はホンモノだろうか?」
http://profile.ne.jp/pf/miyamoto-photo/c/c-66623/
という記事を、2012年1月に投稿しています。
ここでは、物理的にレンズが伸縮する構造である光学ズームを
備えていないスマートフォンカメラは、デジタル画像処理によ
って拡大している。
そのため、画質低下を招きますよ。
そしてモノの形状を意識した撮影という手法が活かせませんね。
といった内容でした。
この観点からは、コンデジはまだまだ現役で、いくらライター
が「コンデジ不要」「スマホで十分」と書き立てたところで、
絶対に越えられない壁があるのです。
■□■□━━【2. モノの形状についての知識】━━━━━━■□■□
また本来レンズが持つ特性によって「モノの形状が変わる」点
---(広角では、手前にあるものが強調される)
---(望遠では、遠近感が圧縮される)
こうした特性がレンズのズーム(焦点距離)を変えることによっ
て起きてくるため、それを活かすのがレンズ選択の楽しみであり、
スマホカメラがコンデジを越えられない壁なのですよ。
と、語る記事にはあまり出会いません。
そして、スマホカメラの携帯性を生かしたまま、メカニカルな
光学ズーム機能を搭載するのは、まだ少し時代が先になるだろ
うとも思われます。
ですが、技術の進歩により、いずれその日がやってくるものと
考えられます。
具体的には、広角系、望遠系のダブルレンズを備え、それぞれ
を現在のデジタルズーム的な画像処理によりシームレスに繋ぐ
といった手法が有力、と聞きます。
来たるべきその日には、
「広角で寄ると手前側が強調され」、
「望遠で離れると前後方向の圧縮効果がある」、
というレンズの特性を使いこなせる人であって欲しい、と思うの
です。
■□■□━━【3.ユーザーが一眼レフカメラに求めるもの】━━■□■□
ここで配慮しなくてはならないのは、
スマホカメラで実際に撮影をするユーザー視点で考えること。
メカニカルな光学ズームの機能が、薄いスマートフォンに搭載さ
れる時代がやってくると、いよいよ本当にコンデジクラスのカメ
ラが不要になる可能性が高まるように思われます。
また、その影響は「大きな一眼レフ」にも及ぶものと予想され
ます。
極めて大きなボケ味を活かすためのフルサイズセンサー搭載一眼
レフ、だとか、
スポーツ系の究極の一瞬を逃さないための、光学ファインダー
が必要となるボディ、
あるいは、夜間撮影が手持ちで十分可能で、ノイズが見えない
ほど優秀な耐ノイズ性能がある...、
こうした用途を満たし必要な性能を得るためには一眼レフカメラ
の存在意義はあり続けることでしょう。
しかし、エントリークラスの「一応」一眼レフで、キットレンズ
のクオリティもいまひとつ...、といった立ち位置にあるモデルは、
「見た目が大きい」だけで、実際のクオリティはスマホカメラで
も同じレベル!あるいは実使用上、差異を感じないレベル!
となっている可能性は十分に考えられます。
こうなると、大きく重く嵩張るだけのエントリーグレードの一眼
レフは駆逐されるはずです。
(それでも尚、光学ファインダーの優位性だけは揺るがないものと
考えられますが。)
現在、既にミラーレスカメラが上記のような項目を一つづつクリ
アしはじめ、ミラー有りの大きな一眼レフを脅かしています。
ポケットに入るスマートフォンに、光学ズームや高画質高性能が
備わると、ユーザーは、もうこれ以上のものに手を出さなくなる
可能性は十分にあるように感じています。
こういう時代がやってくると、気軽にもっと撮影を楽しめるので
はないか、と期待が持てます。
同時に、撮影者のマナーといった部分も違った意味でクローズア
ップされてくるのではないでしょうか。
今週末も是非撮影をお楽しみください!
■□■□━━【4.ラジオ新番組ご紹介】━━━━━━━━━━━■□■□
今月からFM放送番組での新しいコーナーでお話しをさせていただ
きます。
【FM aiai 82.0MHz】エフエムあまがさき 様
http://fmaiai.com
【第3木曜日・16時40分頃より約15分間程度】
「宮本章光のビデオをポケットに」コーナー
第一回放送は、10月15日(木)の予定です。
現在、
【タッキー816 みのおエフエム】様
http://fm.minoh.net
「カメラとお散歩」コーナーにて、毎月第1水曜日の11時より色々
とお話しさせていただいています。
こちらでは、写真・カメラについての話題を中心としていますが、
FM aiai(エフエムあまがさき)様では、ビデオをメインにお伝え
できれば、と考えています。
両番組ともにご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
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