- 野平 史彦
- 株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
- 千葉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
これなら「安心・安全」がかなう許容応力度計算法
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これからの家づくりの視点
木造住宅は本当に構造計算をしなくても良いのか?
2008-10-10 00:00
即ち、標準化された仕様規定にあまり縛られることなく、どのような重量をもった、そして、どのような形状の建物であっても、実際の建物に即した構造設計が可能となります。
例えば、2階横架材(梁等)の上に柱がある耐力壁の場合にも、横架材の曲げ剛性により低減された壁倍率が算定され、より実体に見合った計算が行われます。
壁のバランスについても、壁量計算法、並びに新壁量計算法における側端充足率より詳細な偏芯率の検討が行われます。その上で、耐力壁線間を移動する剪断力を算定し、それに見合った剛性をもつ床を適宜配置することができます。
継手・仕口(木材同士の接合部)に用いる金物についても、架構をトータルに計算し、より実体に即した適正な金物の選定とその配置が可能となります。
即ち、許容応力度計算によってやっとどのような形状の建物に対しても実体に即したより正確な安全性の確認ができるわけです。