- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
前回は、主に株式のパファーマンスを示すインデックスを紹介しました。国内債券のインデックスは、NOMURAボンド・パフォーマンス・インデックスが有名です。野村証券金融市場調査部が公表しています。1986年に公表され、すでに15年経過、債券を国内債券運用のインデックスとし企業年金運用分野や公的資金運用分野を中心に多くのファンドのベンチマークとされています。
海外の債券のインデックスとして、日本で最もメジャーなものはシティーグループの世界国債インデックスと思われます。これは多くの投資信託のベンチマークとして採用されています。ただ、国内の運用会社で世界全体をカバーする債券ETFを上場していません。
目を米国に向けますと、世界最大の債券ファンドに浮上した、バンガートの米国トータル債券市場 ETFのベンチマーク Barclays U.S. Aggregate Float Ajustedが有名です。
また米ドル建て以外の政府債、政府機関債、社債及び証券化された非米国の投資適格固定利付債券を対象としたBarclays Global Aggregate ex-USD Float Adjusted RIC Capped に連動するETFに投資することで世界の債券をカバーできます。
また、新興国債券に投資するには、Barclays USD Emerging Markets Government RIC Capped を対象とすれば、3つの指数で株式と同様にオールカントリーを対象と出来ます。
その他に米国には米国債の期間別債券に対応したBarclays Capital U.S.1-3Year Treasury BOND (年数は7-10、20+等々)があります。
また、物価変動国債に投資するBarclays U.S.Treasury Inflation Protected Securities や
ハイイールド債に投資するMarkit Iboxx USD Liquid High Yield s4kインデックスもあり、日本国内と異なり、多種のインデックスが存在します。
それらの指数を提供している企業には証券取引所、証券会社やその関係企業、新聞社、情報会社などと、指数の算出を専門に行なっている会社もあります。
主な専門会社は
シティーグループ、JP モルガン・チェース・アンド・カンパニー、バークレイズ キャピタル、スタンダード・アンド・プアーズ・、FTSEグループ(ロンドン証券取引所子会社)、MSCI BARRA (モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの子会社)、モーニングスター、ラッセル・インベストメント、ダウジョーンズ、メリルリンチ、Commodity Research Bureau(商品指数の算出会社)など
私は流通額で世界第二位の債券市場が存在する日本で多様な手段を持てない日本の投資家は機会を損失していると考えています。
どの様な指数があるのかにご興味がある方は、「投資インデックス・ハンドブック」住友信託銀行パッシブ・クオンツ運用部編 社団法人金融財政事情研究会刊と増補版がありますので、参照ください。
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
独立系顧問料制アドバイザーとは
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者
登録ロングステイアドバイザー
『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
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