組版ルールが可読性を向上します - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

石川 雅章
株式会社エスクリエイト 代表取締役
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寺崎 芳紀
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(経営コンサルタント)
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閲覧数順 2024年04月15日更新

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組版ルールが可読性を向上します

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印刷マメ知識 DTP・制作
組版って聞いたことありますか?


そうですね〜DTPが普及し始めてからは、あまり聞かれなくなりました。


辞書で調べてみると・・・


印刷で、原稿に従って、活字・込め物・罫線(けいせん)その他の材料を組み合わせて作る凸版。また、その版を組むこと。植字。



と記されております。


確かに、活字がなくなっている現在、組版そのものの必要性はなくなっているかもしれません。


しかし、文字そのものを読みやすくするための「可読性」を重視するのであれば、文字組版は大変重要な仕事となるのです。


皆さん、新聞はなぜ読みやすいと思いますか?


それは、組版ルールに則って制作されているからです。


新聞の文字は、文字そのものに平体(文字を縦方向に変形させること)がかかっていて、見出しや禁則処理などルールに則っているので、大変読みやすいですよね!



だから、毎日読んでいてもストレスを感じないのです。



しかし、DTPやWEBの世界では組版が重要視されていないので、ソフトそのものにあまり機能が備わっていません。


とくにWEBはひどいものです。HTMLの性質上仕方のないことですが、読むことに関しては、大変劣っており情報を伝えるのには最高のツールとなるのです。


ここで、ちょっとした組版豆知識!

欧文と欧文の間には 3分スペース


欧文と和文の間には 4分スペース




これらが入ることで大変可読性が向上します。


しかしながら、これが自動的に入るのは組版ソフトを使用しなければなりません。
ただし、高価なため印刷会社や出版社、新聞社が使用するだけで、一般の方には目に触れることはないでしょう。



この組版の重要性が、プロとの壁を作っている大切な要因であり、私たち日本人が大切にしなければならないことだと思います。


活字離れ・・・ 色々な要因はありますが、可読性を無視した、組版ルールを軽視してきた最近の印刷・デザイン業界、そして、組版を知らずに業界にて仕事をしてしまっている若い方がいて、教える人もいない現状も問題ではないかと思います。


まだまだ、組版は大事にしたいですね!