紙の価格、算出方法とは。 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

石川 雅章
株式会社エスクリエイト 代表取締役
広告プランナー

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寺崎 芳紀
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(経営コンサルタント)
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閲覧数順 2024年04月23日更新

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紙の価格、算出方法とは。

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印刷マメ知識 紙は印刷物の大事な柱
こんばんは。エスクリエイトの石川です。


今日は、印刷物を作る際、用紙の価格算出方法をご紹介します。


印刷会社の見積もりを見ると、

パンフレット  1,000部  @120-  120,000円


こんな、表現をよく見ませんか?


これでは詳細がよくわからず、高いのか安いのかもわかりません。
もちろん、会社によっては、しっかりと明細を記載する会社もありますが、まだまだ、業界の流れから

一括の金額で提示される場合が多いのが現状です。


インターネット社会が進む時代、無透明な価格設定はかえって不信感を抱きますよね〜

そこで、お客様自身が用紙の価格を算出する方法をご案内します。


例えば、A4サイズで、コート73Kベースのチラシを100,000枚印刷したい場合は・・・


まず、A4で100,000枚印刷する際、全紙で何枚必要かを考えます。

A4 → A/本判の8切(≒菊判の8切) 全紙をカットした際の近似サイズ

これを基準にします


そこで

100,000枚÷8=12,500枚 

全紙で12,500枚(12.5R)必要となります


さらに印刷予備を含めます。この予備は印刷会社によって考え方が異なります。
印刷の刷り出しにおいて、印刷色の的確な品質確保を出すのに、昔は印刷オペレーターの技術力によっ

て差がありましたが、今は、機械的に可能となったので、予備紙が少なくてよくなりました。
ただし、これは設備投資が必要となり、出来る会社と出来ない会社にわかれます。
(ちなみにページ物や加工が必要なものは製本加工予備紙も含めなければなりません)

今回は、予備を500枚含めましょう。


従って、全紙で13,000枚(13R)必要となります。


次に、紙の厚さに関るコート73Kが絡んできます


Kは紙の連量のことで、全紙1000枚で何キロになるかを示す数字です。従って、コート73KはA4の印刷物を作る際、A系列の全紙として菊判からコート50.5K(A/本判では46.5K)となります。


ここで公式にあてはめます

連量×K単価×全紙数量=紙の金額



今回の例では

50.5×250×13=164,125円

これが、チラシを印刷する際の紙の金額となります。


ご注意いただきたいのは、K単価は印刷会社によって異なりますので、今回のK単価は参考単価となります。


経済調査会が出版している、「印刷料金」を見ると、地域ごとに詳しく載っています。



これに、印刷会社の印刷機によって、紙問屋から入荷されるまでに印刷機のサイズに合わせてカットするための大断ち代金も加算されます。




今回は、ほんの一部しかご案内できませんでしたが、このようにして、紙の価格は算出されます。

規格以外の印刷物、ページもの等、複雑になればなるほど、紙の金額の算出には時間と手間が掛かるものです。


あいまいな見積もりが出てきた時、これを知っているだけで、印刷会社の営業の方と、綿密な打ち合わせが出来ると思いますよ!


ぜひ、参考にしてみて下さい。


印刷用紙価格の算出方法について、より詳しく知りたい方は、私、石川までお気軽にお問い合わせ下さい。