
「今日のおすすめはですね~あさりの良いのが入ったんで、あさりのボンゴレビアンコにしたんです。美味しいですよ~いかがですか?」い
この店は、私の会社の近くにある小さなパスタ屋さんです。
オーナーシェフは、笑顔の素敵なジャンボオーナー。
この日も、彼はその巨体を揺すりながら元気な声で今日のランチパスタを「おすすめ」してくれました。
普通、ランチメニューを設定しているお店では、多くのシェフやスタッフは、「今日のランチは・・・」と言います。
しかし、この店のシェフは、「今日のランチは」とは言わずに、必ず「今日のおすすめは・・・」と言うのです。
そこには、彼なりのこだわりがあるのです。
ランチとおすすめ・・・まあ、どちらも似たようなものですよね。
しかし、この巨漢シェフは、「ランチだから」ではなく、「この料理が今日の一押しだという自信があり、それを召し上がっていただきたいから」と言う気持ちが強くあるのです。だから、「おすすめ」と言う言い方にこだわっているのです。
つまり、彼は、「今日、(あなたに食べて欲しい)おすすめは、ボンゴレビアンコです(私が自信を持っておすすめします)是非召し上がって下さい!」と言う気持ちを込めておすすめをしているのです。
ね?こんな想いを込めて、こんな風に言われると、あさりやにんにくが苦手な人以外は、思わず注文してしまいませんか?私はいつも彼のこの「おすすめ」通りに注文をしてしまいます。
もう一度この店のシェフの気持ちを彼の代わりに繰り返します!
「私は、この料理に自信を持っています。是非ともお客様には、この美味しい料理を召し上がってください!」
実は、これは、繁盛店のスタッフやシェフが必ず持っている、「自分達の料理に対する自信とお客様へのおもてなしの気持ち」なのです。これは、飲食店で仕事をするひとに「必須の考え方」なのです。
ところが、この「おすすめ」。多くの飲食店では、「思わず注文したくなる様なおすすめ」がなかなか出来ていません。多くのホールスタッフは、マニュアル通りの言い方、つまり「本日のランチ(もしくはおすすめ)は、〇〇です」とだけしか言っていないのです。これでは「おすすめ」の本当の効果を得ることは出来ません。
先日も、あるチェーン店のエリアマネジャーが、スタッフへの「おすすめ」の指導について嘆いていました。
彼は、「スタッフにマニュアルで決まった言い方をさせているが、なかなかその料理の出数が増えないので困っている」と言うのです。
当たり前です。それがランチであろうが、おすすめであろうが、ただ単に「こう言う風に言いなさい」と言うレベルの指導では、「お客様が思わず注文したくはなるような言い方」は出来るようになるはずがありません。
「おすすめ」をするスタッフ自身が、「あなたにこの料理を是非とも召し上がっていただきたい」と言う気持ちにならなければ、と言うか・・・そもそも、そう言う気持ちが無いままに「おすすめ」をしても、何も伝わらないのです。
冒頭のパスタ屋さんのオーナーシェフくらいの意識レベルにならないと伝わるはずが無いのです。
あなたは、スタッフがそう言う気持ちになるように指導していますか?
もしも、スタッフが、彼のような気持ちを持てば、「今日のランチ」ではなく、自然と「今日のおすすめは」と言う風に言うようになります。それが「気持ちがこもったことを示すバロメーター」です。
あなたが、フェアやキャンペーンの料理の売上を伸ばしたいと思うならば、まずは、あなた自身とスタッフの気持ちを、冒頭の巨漢シェフのような気持ちにさせることです。それこそが、その料理の出数を増やす一番効果的な方法だと思いますよ。
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