- 石川 雅章
- 株式会社エスクリエイト 代表取締役
- 広告プランナー
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
そして、最近では印刷物そのものの需要も大きく減少し、業界全体が苦境に立たされておるのも事実だと思います。
しかし、企業サイドから言えば、いかにコストを削減しながら、効果のある広告を出すかが現状のプロモーションの原則でしょう。
WEB等の発達で、カラーで表現することが当たり前になった昨今、印刷物にもカラー印刷+UV印刷等の付加価値をつけたいもの・・・
そうはいっても、そうなかなかコストがかけられるものではありません。
となると、印刷物の色数で表現を変えたり、コストを抑えるしかありません
よく、お客様で4色より3色の方が安いでしょ!
と言われる方がおります。
確かに、コストを削減することはできますが、作り手側から言うと、決してそうだとは限らないのです。
まず、DTP制作サイドからすると、4色と3色のデータを作成するのであるのなら、4色の方が簡単です。ましてや、特色指定をしている場合は、印刷用のデータを、カラーカンプ用のデータを2種類作成しなければなりません。
印刷サイドの工程では、4色オフセット印刷機が主流となっている現在では、ほとんどの印刷会社がセット4色(CMYK)がメインであるため、特色で色替えをするとなると、面倒くさがったり、別途費用が掛かる場合が多くなります。
1色と4色ではそれなりの差が出るかもしれませんが、2色や3色の場合は4色と大きく金額が変わらない場合があります。
全てが、4色の方がいいとも言い切れません。
この時代だからこそ、あえて、3色印刷などで、他社との差別化をする場合もありますが、基本的には4色が主流となります
それだけ、WEBやテレビにいわれるカラー化が当たり前の時代、カラーで表現しないと伝わらない時代となってしまったのです。
印刷の色数、目的やコスト等をデザイン会社、印刷会社様としっかりと打ち合わせして、効果のある広告を出していってほしいものです。