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「ぬ、ぬるい・・・」
（昨日のお冷や事件とはまた別のお話です・・・）
この日は、まだ夏の暑さが残る9月の上旬。
冷房のスイッチがOFFになっているかのような蒸し暑い満員電車から降りた私は、もう汗だくでへとへとになっていました。
そんな私の目に飛び込んできたのが、ホームの真ん中にいたジューススタンド。
その店の甘く明るく爽やかな外装に、私は一瞬にして引き寄せられてしまいました。
「ミックスジュースのMをひとつ下さい。」
「はい、ありがとうございます。200円になります。」
笑顔いっぱいのスタッフが、私の注文に答えてくれました。
そして、彼女は、おもむろにミックスジュースが入ったジューサーのスイッチを入れて再攪拌をしながら、紙コップにミックスジュースを注いでくれました。
「はい、お待たせしました。ミックスジュースのMです。ありがとうございました。」
私は、「待ってました！」とばかりに、笑顔のスタッフから渡されたミックスジュースの紙コップに口を付け一気に飲み干そうとしました。しかし、そこで事件は起きました！！
「ぬ、ぬるい・・・」
うだるような蒸し暑さから解放されようと大きな期待を持って口を付けたミックスジュースの紙コップ。
しかし、このジュースは私の期待を大きく裏切ってくれたのです。
こ、これは犯罪です！
まあ、普通ならば許せない行為なのですが、スタッフの笑顔があまりに素敵だったので、私はぐっと文句をこらえて、しかし、肩はがっくりと落としながら残りのジュースを飲み干しました。
「ふう、それにしてもぬるい。でも、何でこんな事が起こるんだ？」
転んでもただでは起きない私は、なぜこう言うことが起きるのだろうと、ジューススタンドをしばらく観察したのです。
観察していると、このジューススタンドのオペレーションから原因が見えてきました。
私の注文したミックスジュースがぬるかった原因は、あまり売れておらず、残り少なくなっているジュースだったからなのです。ジューススタンドのジュースは、ご存じのように「ジューサーミキサー」の中に材料である果物とシロップと牛乳と氷を入れてかき混ぜます。しかし、このミキサーは常時冷やされている訳ではありません。なので、あまり売れずに長く置かれたものや、少し売れていても残り少なくなっているものは、氷が溶けてぬるくなっている可能性があるのです。
このぬるくなったジュースを再び冷やすには、氷を足せば良いのですが、それでは味が薄くなってしまいます。材料を同じ分入れれば出来るのでしょうが、1回分の製造量がレシピ化されているので、途中で追加の材料を入れるのは難しいのでしょうね。（勝手な推定です）
見ていても、半分以下になったジュースに追加の材料を入れる様子はなく、最後まで売り切ってから新しいものを作っているようです。
私は、その日、あまり売れていなかったミックスジュースを注文してしまったために、ぬるくなってしまったジュースを買ってしまったのです。
ミックスジュースは、最も売れ筋のはずなのですが、この店では新商品の「スペシャルミックスジュース」を販売していたので、普通のミックスジュースの売れ行きが悪かったんですね。
これは、あまりの暑さに、冷静に商品の販売状況を見た上で注文をしなかった私のミスです。
ジューススタンドでは、あまり売れていなさそうな商品や残り少なくなっている商品を注文すると、ぬるい可能性があることがあるのです。なので、冷たいジュースが飲みたかったら、売れ筋の出来たてを選ぶべきなのです！
今度からよく見て注文します！！
でもさあ～せめて、3分の1くらいになったら1回くらいは、追加の材料と氷を入れて冷たくするようにして欲しいなあ～（朝から夜まで継ぎ足しはイヤですけどね～）
なんか、そんな感じの工夫をして欲しいですよね。
でないと、私のようにショックを受けるお客様が、一定の確率で発生するのですものね。
それって、もったいないと思いません？
※冒頭の写真は、本文のお店とは無関係です。
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