ダウの犬2014年の成果とダウの犬戦略の留意点 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月19日更新

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ダウの犬2014年の成果とダウの犬戦略の留意点

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

毎月ご紹介していますmyfundの中の1手法「ダウの犬」は、2014年12月4日に終了し、11月26日から新しく「ダウの犬2015」が新しい銘柄でスタートいたしました。

ダウの犬(Dogs of the Dow)戦略とは、ダウ工業株30種平均構成銘柄の中から、配当利回りの高い順に10社を選び均等額を投資して1年後に売却することを繰り返すと、高い収益が期待できるというものです。
何故ならば、配当利回り=配当÷株価で表されるので、銘柄の配当が一定であれば、株価が下がれば配当利回りが高くなりますので、割安株と見做せるのではないかと考え、その銘柄を購入すれば将来株価が高くなると予測するものです。

また、米国≒世界を代表する30企業ですので、業績の安定が見込まれ、1年以内に倒産するリスクは低いと考え、機械的に配当利回りトップ10を購入するものです。

私はこの手法で過去5年米国の株式を購入し続けています。
ただ、この戦略は何時購入するかで、成果が大きくぶれてしまいますし、ダウ平均とあまり変わらない年もありました。
ダウ平均は指数ですので、その騰落には配当金が含まれません。従って比較するには、ダウの犬10銘柄の加重平均株価配当無しと、同配当有の2データを購入都度日々追いかけています。

ダウの犬2014のスタートは昨年11月4日でしたので、本年11月4日の株価対比は、
ダウ平均が 11.15%の上昇に対し、ダウの犬(配当含まず)は9.43%でダウ平均に負けています。配当を含んだダウの犬は11.70%でしたので若干上回りました。というよりも配当分だけ上振したにすぎません。

本年は12月4日まで引っ張りましたので、その成績は、NYダウ平均は11.45%上昇し、ダウの犬配当なしは収益率が11.90%になり、この時点で上回ることが出来ました。そしてダウの犬配当含むでは収益率は14.25%に成っています。

日付を変えて、12月21日で捉えたのが下図です。ダウ犬2014年の騰落推移は下図の通りです。黄色はNYダウ工業株30種平均の軌跡で、12月21日スタートのダウの犬、配当無し(ブルー)、配当含むが紫です。騰落の軌跡は、当然ながらNYダウとダウの犬2つは極めて似た動きをしています。日付を変えて、12月24日で捉えたのが上図です。黄色はNYダウ工業株30種平均の軌跡で、12月21日スタートのダウの犬、配当無し(ブルー)、配当含むが紫色です。騰落の軌跡は、当然ながらNYダウとダウの犬2つは極めて似た動きをしています。それでも、ダウの犬がNYダウを最終的には1ポイント、配当を含むと3ポイント以上上回りましそれでも、ダウの犬2014は1年で売却せずに継続することが成果に繋がりました。

141221ダウの犬2014年&NYダウ


一方、11月26日にスタートしたダウの犬2015の一月の成果が下図です。
図に示されているように、ダウの犬はNYダウ平均を下回っています。
このようにスタートする日によってかなりな成績に差が出ますので、もし読者の方でダウの犬を試される場合には、ダウの犬戦略も絶対的なものでないことをご認識の上、お取り組みください。

141229ダウの犬&NYダウ

なお、私が実施している昨年のダウの犬銘柄と2015年のものを紹介します。
11銘柄を選定しています。アリトリアグループは過去NYダウ構成銘柄で、
現在まで配当利回りが高い為、リストから外さずに継続しているためです。
昨年と今年で変化があったのは、デュポンが抜け、シスコシステムズが入っただけでした。

141229ダウの犬リスト

FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー

『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

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