すべての保険商品は“主契約”と“特約”で成り立っています。
保険の複雑さを解消するには、この2つを区別して考えることで、スッキリします。
主契約
生命保険のベースとなる部分で、主契約だけで契約できます。
特約
主契約に付加して契約することにより、主契約の保障内容を充実させることができます。
特約のみでは契約できません。主契約に複数の特約を付加することができます。
主契約は“主契約のみで契約”することが可能ですが、特約は“主契約とセット”でなければ、契約ができません。一つの主契約を解約し、特約のみを継続することはできないのです。
特約だと将来見直しをする際に、主契約の金額や払込期間、保険期間に左右されるという不自由さがあります。特約は主契約の払込みが満了するまでの期間しか更新できなかったり、主契約のみ減額したい場合でも、特約も減額しなくてはならない事態が発生したりします。そのため、必要な保障を主契約で加入しておくと、保障内容が把握しやすくなるのはもちろん、保険の見直しがしやすくなります。
世の中には、主契約で存在している保険商品がたくさんありますので、主契約か特約を選択できるようであれば、迷うことなく主契約を選んでください。
また、CMやパンフレットで目にする保険商品の販売名称は、各保険会社によってさまざまですが、商品を構成している主契約や特約の名称はおおむね各社で共通したものが使われています。
商品内容を正しく理解するためには、主契約や特約の特性を知ることが大切です。
ここがポイント!
特約は主契約に影響を受けることがありますので、可能な限り主契約での保険加入をおすすめします。特約ばかりの商品に加入していると、将来見直しがやりづらくなり、改めて保険に入り直すには、年齢や病気などの壁に阻まれてしまうことがよくあるのです。
(2004.3.7公開 2015.1.5更新)
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