店長のための「言える化」推進計画(その16) - コラム - 専門家プロファイル

松下 雅憲
株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
東京都
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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店長のための「言える化」推進計画(その16)

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「なるほど、それいいですね~」



上司の言葉に対して、どの様に反応するかで、上司の次の言葉も変わってきます。よく、「尊敬できない上司の言葉に合意したり承認したりはしたくない」、と言うお話しを聴くのですが、そんなこと言っているひとはまだまだ子供。社会人なら、会社人ならば、「好きや嫌いではなく」上司をマネジメントするくらいの気持ちがないとプロとは言えません。上司をマネジメントして、自分のミッションを達成させていくのが大人プロの社会人なのです。



この店の大学生スタッフBさんは、大学生ではありますが、そう言う意味では上司扱いのプロです。子供の頃から色んなチームやグループで活動してきただけあって、「リーダーの扱い」がとても上手なのです。彼は、上司の意見や指示に対して「う~ん、それは違うと思うな」と思っても、それを素直に言葉にはしません。素直に言葉にして相手が素直に反省するのならばそれも良い方法ですが、素直な言い方は相手を選んでしまいます。リーダーシップにひとくせのあるリーダーには、通用しないことがよくあるのです。



そんな中で多くの上司やリーダーをマネジメントし、うまく自分の意見を伝えてきたBさんの経験や考えを元に、「上司に自分の意見を上手に伝える」を以下のような4ステップにまとめてみました。(昨日の続きです)



ステップ1:上司の話に態度と言葉で承認する

ステップ2:元気に手を挙げる

ステップ3:上司に勝とうとしない

ステップ4:感謝を伝える



この4ステップを押さえておくと、苦手な上司が会議で、ちょっと意見を言いにくい雰囲気で議事進行をしていても、Bさんのように、うまく意見や反論が出来る様になります。では、少しのこのステップを解説致しましょう。



まずは、ステップ1「上司の話に態度と言葉で承認する」です。

「承認」って、コミュニケーションにおいて相手と信頼関係を結ぶためには重要、と言うか、「必須」の行動です。あなたが、承認しない相手から、あなたが信頼される事はまずあり得ません。「承認」つまり「認める」ことは、相手が「あ、この人は自分を認めてくれている」と感じる大事な行動なのです。それを、言葉と態度で行うことが、会議でのボスマネジメントの最も重要な基礎作り・下地作りとなります。



ここで、勘違いしてはいけないのは「承認」とは、「合意」「賛成」「賞賛」などではないと言うことです。「受け入れる」と言うことでもありません。「承認」が上手く行かない人は、ここを勘違いしているケースがほとんどです。「承認」とは、何も相手の意見に、諸手を挙げて賛成することではないのです。相手の意見や考えや行動に対して「なるほど、あなたはそう言う意見を持っているのですね」と「認識」する事なのです。なので、「受け入れる」と言うよりも「受け止める」というニュアンスの方がよりリアルですね。



「承認」とはコーチングの世界では、「存在」や「成長」や「成果」について認める事を指すのですが、どうもこの「認める」というのが、「合意」と解釈されやすいので、よく混乱が生まれるようです。繰り返しますが、ここで言う「承認」とは、「認識して相手のそれを伝えること」です。「受け入れる」必要は無く「受け止め」れば良いのです。



これだけで、相手は「自分の意見を聴いてくれている」という安心感が生まれます。上司に対しても、この「安心感」は非常に大切なのです。上司といえども部下が、「話を聴いてくれない」のは非常に悲しいのです。上司という生き物は、部下に対して「何とかして伝えたい」「何とか自分を理解して欲しい」という気持ちが強いのです。もちろんこれは部下も同様なのですが、ほとんどの部下はこの上司の気持ちを理解せずに「対抗」「反抗」という攻撃態勢で上司と対峙してしまうのです。



これでは、上司との関係は上手く行きません。もちろん「信頼関係」など生まれるわけがないですよね。

さあ、あなたも「上司に対して」まずは、上司の存在や発言に対して「なるほど、そうお考えなのですね」と、意見や指示を「認識」して「受け止め」ましょう。これがステップ1です!



明日は、ステップ2「元気に手を挙げる」について致しましょう。お楽しみに。



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