- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
マネージャーは組織にとって一番優秀であるべきか?【マネジメントの失敗と成功あれこれ】
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結論から申し上げると「一番優秀である必要はない」と考えております。
私は20代後半から30歳まで、50名前後のメンバーをマネジメントさせておりました。
数名のリーダーが何名かのメンバーを持ち、そのリーダーを私が統括させていただくという組織でした。
恥ずかしながら当時の私は「一番優秀だからマネージャーになったんだ」と大真面目に考えておりました。
チームの成果を出すために一番自分が考えているはずだから、自分が一番正しいはずだと本気で思っていました。
今考えれば、自分は最大限リスペクトしていましたが、メンバーに対するリスペクトが全くなかったです。
メンバーから漏れ聞こえてくる評価は「高圧的」「話しかけにくい」というものであまり芳しいものではなかったです。
成果が出れば問題ないだろうと考え、自分自身を律することをしませんでした。
その結果、そのチームもパフォーマンスせず、最終的には別の部署に異動するということになりました。
それは自分が「優秀である」と思い込んでいた結果であると考えております。
リーダーやマネージャーが「優秀だと思いこむこと」は百害あって一利なしです。
本当に優秀なリーダーは謙虚に周りの声を受け止め、必要に応じて受け入れ、成果を出すための一番良い方法をとれる人間だと思います。
決して自分が良い方法を出す必要はなく、メンバーからの意見に耳を傾ければよい意見はいくらでもあります。
その気付くきっかけを与えてくれたのがコーチングでした。
コーチングの基本は「相手こそ答えを持っている」というマインドで相手と接し続けることです。
相手をリスペクトし、自分自身もリスペクトしニュートラルに結果が出る方法を策定し実行支援をする、そのようなものです。
自分自身を「優秀であると思い込む」程度の優秀さはリーダーやマネジャーには不必要だと考えます。
こう考え日々精進してまいりたいと思います。
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