『103万の壁・130万の壁』は心の壁? - 家計・ライフプラン全般 - 専門家プロファイル

池田 弘司
ひめじいけだドットコム 代表
兵庫県
生命保険アドバイザー・ITコンサルタント

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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『103万の壁・130万の壁』は心の壁?

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家族の家事負担増が心の壁?

 ○ 扶養の範囲内で働く ・ 扶養の範囲外を超えて働く

 ○ 雇用されて働く ・ 開業して働く

 ○ 専業主婦(主夫)をする

様々な考え方がありますので、何が正解かというものはありません。

ただ気になるのは、『103万円の壁・130万円の壁』に対する損得勘定です。

小遣い程度の収入があればよいということでしたら、その壁を越えなければよいのです。

そうではないのでしたら、損得勘定を抜きにして考えてみてはいかがでしょう?

 

この壁あたりでは、所得税・社会保障費・配偶者控除の関係で、

手取り収入が逆転して減ることになります。

しかし、それを超えていけば収入は確実に増えてくるわけです。

 

厚生年金制度に加入できるなら、自身の厚生年金が増やせて受け取れることになります。

国民年金(1号)でしたら、上乗せの年金制度に加入する余裕が出来るかもしれません。

老後収入を増せるメリットは大きいですよね。

 

ちなみに、サラリーマンの配偶者(国民年金3号)は上乗せできる公的年金制度はありません。

ですから、増やしたければ、私的年金に加入することになります。

 

働くことで増える何らかの負担(特に家事?)に対して、心の壁があるのではないでしょうか。

 

企業の固定費削減=人件費の削減

2013年末でも某家電メーカーの追加大量リストラが発表されましたね。

今でも雇用されても不安定な立場ですが、これからはより一層不安定になります。

 

『人材流動化』は、アベノミクスの政策の一つですよね。

人材が流動するということは解雇が容易になり、フリーの人材が増えるということでもあります。

 

【大量の整理解雇】はよくメディアでも取り上げられましたが、

私の身の回りでも、正社員で雇用されたのに業務委託への【身分格下げ】なども見てきました。

正社員だからといって終身雇用が保証されてはいないのです。

まさに『人材の流動化』が進んでおります。

 

『必要な時に』 『必要な人材を』 『必要なだけ集める』

というスタイルの業務が増えるということです。

 

人件費を減らすということは、

『税込みの給与支払い+会社負担分の社会保障費』

が減るということです。

従業員が思っているより、大きな金額なのです。

 

固定費である販売管理費のうち大部分を占めるのが人件費です。

固定費削減は企業の収支改善に効果のある方法の一つですから、

人件費の削減の効果は大きいわけですね。

ですから、企業の財務体質改善の方法として、リストラが選択されるわけです。

もっとも、人材流出で企業自体が弱体化しているという側面もありますね。

 

中小企業であれば、

『社長+(必要ならごく少数の正社員)+パート・アルバイト』

『社長+業務委託』

などが最小限の単位となります。

 

業務委託・パート・アルバイトならば、業務量にあわせて固定費削減することができます。

つまり変動費にすることができます。

 

今後、景気が回復してきても、その流れは止まらないのではないかと思います。

 

雇用は安定か?フリーエージェントは不安定か?

終身雇用制も実質的には崩壊しました。

『雇用されること=収入の安定』という時代は既に終わっているのです。

雇用されても、フリーエージェントになっても、将来の安定の保証ないという状況です。

 

大企業でも変化をしていかないと生き残れないことから、

自身が配置流動化できる強みがないと、企業内でも生き残れない...

とも考えられますね。

 

これからの時代を考えると、高度成長時期のような右肩上がりになる時代になるとは考えにくいのです。

例えば電気製品でも

『革新的な商品コンセプト開発は海外の先進国』

『部品開発は日本』

『組み立て製造は新興国』

という流れの中で、モノやサービスの開発製造が国内で完結しなくなり、世界で協業するようになりました。

どの業界でも海外を意識しないといけないところが多いのではないでしょうか。

 

国内ですべて完結するのは、ニッチなところで突出した会社だけかもしれません。

ということは、企業は独自の強みを作らないと生き残れないのと同じように、

業務に必要とされるような 『自分ならではの強み』 を持たないといけないわけです。 

 

基本的に、どこにも安定というものはないのです。

 

たいていの会社では、『いつ失業が待ち受けているかわからない』と想定したいですね。

そういう意味でも、

 『自分ならではの強みを作ること』

 『共働きをすること』

は最大の保険となります。

 

自分の強みがあるということは、会社に万が一があっても、雇用される場所があれば雇用されます。

そうでなくともフリーエージェントとして活躍できる場所が期待できます。

強みがなければ、パート・アルバイトしかありません。

共働きなら、片方の収入減に対応することができます。

 

ところで、フリーエージェントのおよそ8割は、【やむを得ず起業】というものです。

それを踏まえて、リスクに備えた資産形成が必要となります。

軌道に載るまでの生活資金であったり、起業に必要な資金など。

ある程度の備えをしつつ、自分のための投資も必要です。

会社に万が一のとき、あなたは何をしたいですか?

 

必要な保険とは

限りある収入に対して、効果的に資金を配分していくためには、羅針盤が必要です。

ライフプランニングと生命保険・医療保険は密接な関係にあり、

基本となるファイナンシャルプランニングが、これからの生き方を決める重要な羅針盤となります。

 

手書きの地図程度の羅針盤でも、ある程度の目安はつきますが、人それぞれに持つ羅針盤は異なります。

場合によっては迷宮のような地図もあるでしょうし、地図そのものが苦手な人もいるでしょう。

 

そのような方は、是非ご相談下さい。

特別な事情があっても各種士業の専門家と連携してお役に立てると思います。

 

保険にもいろいろな意味がありますが、最大の保険は収入を得られ続けることではないでしょうか。

その方法はたくさんありますが、最初の基本は仕事ですよね。

その次に、道具としての金融機関があります。

もちろん、金融機関を上手に利用するためには知識が必要です。

 

ということで、まずは103万円の壁・130万円の壁を気にするぐらいなら、

その壁の損得勘定(感情?)を抜きにしてはどうでしょうか。

 

できる理由を考えて、心の壁を打ち破りませんか?

それぞれに自立心を持つことが、個人も企業も上手くいく方法なのかもしれませんね。

 

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    働くなら扶養家族から外れないように!と一度は耳にしたことがあるはず。でも、なぜ扶養家族から外れてはいけないのでしょう・・・。今回は、そんな扶養家族をテーマに「扶養家族を外れるとどうなるのか?」「扶養家族と保険の関係」について、専門家が解説します。

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