
- 小島 忠嘉
- カナヤホーム・レジデンシャル株式会社 代表取締役
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
グラスウールにしても、ロックウールにしても、ウレタンフォームにしろ、セルロースファイバーにしろ、それらはみな断熱材と呼ばれています。
では、本当に断熱材と呼ぶに相応しいものでしょうか?
これらは、その断熱材中の空気を温め、冬の寒さを断熱します。
そして、夏には、その厚みで夏の暑さを凌ぐというものです。
これらの断熱材は、冬においては、真冬に着るダウンジャケットと全く同じです。
冬には心地よいダウンジャケット。
でも、真夏にダウンジャケットを着る人っていますか?
いないですよね。
なぜ、着る人がいないのでしょうか?
それは、真夏にダウンジャケットを着ると、その空気層に温かい空気が閉じ込められて、ますます暑くなってしまうことを知っているから人はみなダウンジャケットを夏には着ないのです。
これらの断熱材には空気層があることで例えば夏の夜間に空調を止めると放射熱により温度が下がらないという現象が起きているのです。
そう、寝苦しい夜です。イヤですね?
だから、日本でよく使用されている断熱材は蓄熱材あるいは保温材と呼んだ方が正しい表現なんです。
(写真は本記事を説明するために使用したものであり、当該製品の善し悪しを言及するものではありません。
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~~ 次回に続く ~~
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