新聞折込チラシによる販売促進6 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

藍原 節文
株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
経営コンサルタント

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対象:経営コンサルティング

寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月23日更新

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新聞折込チラシによる販売促進6

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顧客の心を掴む販売促進手法
今回は、新聞折込チラシによる販売促進に関しての最終回。

実際に成功している新聞折込チラシのポイントは以下になります。


1.新聞折込チラシを入れる目的・目標が明確である

2.新聞折込チラシを入れる際の事前マーケティングができている

3.他社の新聞折込を研究し、自社のチラシの差別化がなされている

4.常に効果測定を実施し、折込エリア・掲載内容・特典を変化させている

5.「売り」を強めるチラシと、「認知」を促進するチラシに分類する


今回は上記5について考察を加えていきます。

5.「売り」を強めるチラシと、「認知」を促進するチラシに分類する
について


この考え方に関しては、解釈が分かれる部分であると思われますが、敢えて
新聞折込チラシの効果を最大化させるために、項目化しました。


詳細に説明していきますと、

「売り」を強めるチラシ=直接的な販促効果を上げる(売上UP)ためのチラシ

「認知」を促進するチラシ=ブランディング効果を高めるためのチラシ

という説明ができるかと思います。


■「売り」を強めるチラシに関して
例えば、皆さん、日用品以外の新聞折込チラシを想像してみてください。毎週
のように新聞折込チラシが入っていて、そのチラシが毎回のように格安を謳って
いるチラシだったら、どのように感じますか?
・最初の数回
 安売りをしているようなので、ちょっとのぞいてみようかしら
・回数を重ねると
 毎回同じようなセールをやっているのね。集客できていないのかしら
・さらに重ねると
 見ないチラシとして捨てられる
このような感じでしょうか。

上記の例は極端かもしれませんが、毎回同じように「売り」が強い新聞折込チラシ
を入れることにより、それが当たり前、自然になってきますので、その効果は次
第に縮小され、最後には効果がなくなってしまいます。ですので、新聞折込チラシ
の効果を上げるためには、数回に1回のペースで、「売り」を強める必要性があり
ます。



■「認知」を促進するチラシに関して
これは、上記のような「売り」の強い新聞折込を入れた際の効果を最大限に上げる
効果と共に、毎回継続的に、かつシリーズ化して販促展開することで、その効果を
長期的にアップさせる効果が期待できます。

例えば、これは一つの成功事例ですが、以前、ある携帯電話の併売店で新聞
折込チラシを作成していたのですが、そのときの戦略としては、毎回、シリーズ化
して掲載する内容を決めて、月に2回、折込チラシを入れ続けました。
その掲載内容は
・あなたの撮った携帯ベストショット
・携帯何でもQ&A
・地域の面白情報
・主婦の生活マル得情報
などで、必ずシリーズ化して、連載していきました。そうすることで、次第に
次の回も見るようになり、お店の認知が上がっていきました。

そして数回に1回は、売り出しメインの新聞折込チラシを入れるようにしました。
そうしたところ、「売り」強い広告を入れた週末の販売台数は、通常の2倍以上
になりました。

そしてこれを繰り返すことで、店舗認知が上がり、日々の販売台数も増加して、
売りの強いチラシを入れなくても、普通のチラシを入れるだけで、販売台数が
増えてくるようになりました。そうすると、無駄な割引をしなくても携帯電話
が売れるようになりますので、結果、利益が増大しました。


以上のように、新聞折込チラシは、使い方によって売上効果、利益効果の高い
販売促進手法になるのです。ただし、そこには数字的な根拠や、綿密な戦略の
落とし込みが必要であり、昔のように数打ちゃ当たる的な発想では無駄に販促
費を使うことになってしまいます。ですので、しっかりと計画をたて、効果
測定を実施しながら、あるべき姿の新聞折込チラシ販促を実施していく必要性
があるのです。