ウォーレン・バフェットの研究(2)−バークシャー - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

小林 治行
株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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ウォーレン・バフェットの研究(2)−バークシャー

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世界一の資産家のウォーレン・バフェットはフォーブス誌によると約620億ドル(約6兆5000億円)。ちなみに第2位のカルロス・スリム(メキシコ)は600億ドル、第3位のビル・ゲイツは580億ドルとの事です。


ウォーレン・バフェットは1930年8月30日に、ネブラスカ州オマハに生れました。今でもオマハ牛はブランド品と言われるように、人口40万ほどの田舎町と言って良いでしょう。
後年彼がよく言っていた事は、「自分は1929年のウォール街の大不況がなければこの世にいなかったかも知れない。証券マンの父は不況で失業していたからだ」と。

その証券会社に勤めていた父の影響を受けて11歳の時、お小遣いを貯めて、シティー・サービス社の株式3株を一株あたり38ドルで買いました。買ったあとその株は27ドルに下落。しかしその後持ち直したので40ドルで売却したのですが、その後も値上がりを続け200ドルまでなりました。
「優良企業の株は長期保有」というバフェットの投資哲学を形成した実話です。

ネブラスカ大学からコロンビア大学の修士に進み、ここで近代証券投資理論の父と言われるベンジャミン・グレアムに学びます。

グレアムは相場動向に惑わされず、企業価値に着目して投資するバリュー投資の理論を打ち上げた人物でバフェットに大きな影響を与えた人です。
現にバフェットは自分の投資哲学の基の85%はグレアム、15%はフィッシャーだと言っています。

ちなみにグレアムは企業の固定資産、現在の収益、配当などを分析します。その基になるのは企業の届出書やアニュアルレポートを定量分析する事を主流とします。
一方フィッシャーは、企業の価値を上昇させると考えられる要素を重視する定性分析派です。

割安であったバークシャーの株式を買い始めのが1962年。この会社の株が一株8ドル以下で売られているのを知り、徐々に買い集めていきます。
そして遂に1965年、この会社の支配権を得ます。

1983年のバークシャーの株価は1,000ドルでした。それが2000年には50,000ドルになり、更に本日2008年5月31日の終値は134,650ドルとなっています。時価総額は20兆円以上です。
ウォーレン・バフェットは今でもバークシャーの株式の約3割のオーナーです。

次回はバークシャーの保有資産の内容を見て見ます。