- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
「戦略が大切だとはよく言われますが、結局何をしたら良いのかがよく解らないんですよね。その点戦術は、やる事が明確だから行動しやすいですよね。」
確かにその通りです。しかし、いくら具体的だからと言って、それが「最も効率が良く効果的」なアクションとは限らないのです。
「戦略」が抽象的な表現になってしまうのは、そもそも「事業の目的」そのものが「抽象的」であるから、というのが原因だと私は考えています。「何の為に」「誰の為に」「何を解決」するのか?「それをあなたが実現出来るのはなぜか?」・・・これらが、具体的に表現されていなければ、「戦略」もなんだか、なんとなく、それっぽい表現で済まされてしまいます。
そんな大切な「事業目的」が抽象的なときに「戦略は何の為に存在するのですか?」と聴かれたら「念のため・・・」と答えてしまうしかありませんね(笑)
でも、これって笑い事ではありません。実は、多くの「店長」がこの大切な「事業目的」を答えることが出来ないのです。一方で、答えられない店長のお店の経営者はというと、しっかり答えて下さるのです。当たり前ですよね。・・・でも、店長は答えられない・・・原因はただひとつ。経営者・オーナーは、この店の「事業目的」を常日頃から明確に、具体的に語っていないからなのです。だから、店長は「なんとなく」仕事をしているのです。
この「事業目的」が、明確だと、「戦略」の意味が正確に理解出来ます。
なぜならば、事業目的そのものが戦略の基盤となるからです。このふたつが大きくずれたり矛盾したりすることはありません。矛盾するのならば、目的か戦略を見直せば良いのです。
「何の為に」「誰の為に」「何を解決」するのか?それを行う自分達の「強み」は何か?
あなたはこれをハッキリと「具体的に」答えることが出来ますか?
販促ツールを作るときも、チラシの折込や手配り、ポスティングをするときも、ホームページを作るときも、キャンペーンをするときも、新メニューを作るときも、店舗を改装するときも、ユニフォームをリニューアルするときも、挨拶の仕方、電話の出方、表情ひとつを取っても、この「事業目的」と「戦略」に沿って考えられ、実行されているか?がポイントなのです。
お客様が教えて下さったたくさんの「お店に来る理由」「お店に期待していること」のご意見の中から、優先順の高いものを選ぶときも、「事業目的」と「戦略」に沿って選択すれば、どれを選べば良いかはすぐにわかりますね。
さあ、あなたのお店の「事業目的」をもう一度ハッキリと言葉にして、それに沿った「戦略」を明確にし、お客様の期待ポイントを磨き、告知していきましょう!そうすれば、必ずお客様の心に響きますよ!
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