ドロップキャッチにまつわる問題 - ホームページの保守・運用 - 専門家プロファイル

武本 之近
株式会社グルコム 代表取締役
東京都
Webプロデューサー

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閲覧数順 2024年11月08日更新

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ドロップキャッチにまつわる問題

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グルコム 色々な話し

インターネットの住所に相当するドメイン名ですが、これは多少の手続きと費用
をかければ比較的手軽に登録できるものです。厳密にはどんなドメイン名でも登
録できるという訳ではありませんが、例えば弊社のドメイン名(grucom.jp)の
ような.jpドメインであれば、重複さえしなければ大抵は登録できます。細かい
事を省略して言ってしまえば、ドメイン名を登録する事でメールアドレスを設定
したりWebサイトを開設したりできるようになるということです。

 

登録したドメイン名でWebサイトを運営していけば、多かれ少なかれ訪れるユー
ザさんが増えてきます。訪れるのは人間だけに限らず、例えば検索エンジンのプ
ログラム(ボットやクローラなどと呼ばれます)だったりもしますが、いずれに
せよ「訪問された」という事は「Webサイトの情報へアクセスされた」という事
と言えるでしょう。訪問者が多ければ、それだけ「注目されている」と考えられ
ます。訪問者が必ずしも好意的であるとは限りませんが、注目されている(=訪
問者が多い)というのはWebでは強力な価値となります。そして、その価値はイ
ンターネットの住所に相当するドメイン名にも紐付けられます。

 

個人でドメイン名を登録してWebサイトを運営されている方や企業名に因んだド
メイン名を登録して企業のWebサイトを運営されている方も多いと思います。長
く運用されればされるほどWebサイトの価値≒ドメイン名の価値は(大小の差はあ
りますが)上昇していきますので、Webサイトを別のドメイン名に切り替えたり
するのは得策ではない場合がほとんどでしょう。しかし、何らかの理由で別のド
メイン名を使用しなくてはならないケースが発生したとします。

別のドメイン名を使用しなくてはならない例として、弊社「株式会社グルコム」
が「株式会社ゴルゴム」に名称を変更したとしましょう(註:名称に他意はあり
ません)。さて、この記事の執筆時点でgolgom.jpドメインが登録可能だったの
でWebサイトをgolgom.jpにて運営していく事にしましたが、では元のgrucom.jp
はどのようにするのが良いのでしょうか?

 

ここで「grucom.jpはもう使わないのだから手放してもいいよね。維持費も節約
できるし」と考えてしまうと、トラブルが発生してしまう可能性がでてきます。

 

先ほども言いましたようにドメイン名の登録は比較的容易ですので、弊社が
grucom.jpドメインを手放してしまえば第三者がgrucom.jpを再登録する事もでき
てしまいます(これを指して「ドロップキャッチ」と言います)。その第三者が
単純に「グルコム」という名称を利用したかったのかもしれませんが、
「grucom.jp」というドメイン名に紐付けられた価値が欲しかったからかもしれ
ません。もし後者であるならば、例えばアダルトサイトなどを開設してユーザを
誘導する事ができてしまいますし、或いはもっと直接的に「グルコムより緊急の
お知らせ」的な案内を表示させて個人情報の入力を促したりできてしまったりも
します(現状の弊社のブランド力でそれが効果的かという議論については割愛し
ます)。

 

参考:『インターネット用語1分解説~ドロップキャッチとは~ – JPNIC』
https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/dropcatch.html

参考:『社長『サイト運営しないからドメインを削除して』→ 中古ドメイン屋
に買われ風俗サイトにリニューアル→ 元に戻せ|すしぱくの楽しければいいので
す。』
http://www.susi-paku.com/pakupost-156.html

これは「会社名称を変更したために長年利用していたドメイン名を手放した」と
いう例ですが、「利用していたドメイン名を何らかの理由で手放した」際に、こ
のような可能性があるという事です。比較的よくある事例としては「一時的な
キャンペーンのために新たにドメイン名を登録してしまう」というものです。

参考:『Geekなぺーじ:そのドメイン名、使い終わった後も面倒を見続ける覚
悟がありますか?』
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2013/7/8/1

 

 

必ずしもトラブルに発展するる訳ではありません。ドメイン名の登録が比較的容
易にできるからこそWebが急速に発展してきた部分もあるでしょう。ただ、容易
だからといって考え無しにドメイン名を登録するのではなく、「果たしてこれは
必要なのか」という事に留意しながらWebを利用する方が良いのかもしれません。

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