
- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
ある程度「決められたモノの中から選ぶ」作り方でもありますが、それでも、頼む人の「実現したいもの」があって始まるわけです。
前回に書きましたように、多くの人達が関わる中で、「おまかせ」にしてしまっては、本当はよくないのです。メールで要件を済ますのとはわけが違います。
家を作る事って、めんどくさいです。ホントにめんどくさい。でも・・そんな事、1〜2年の事です。なので、「おまかせ!」じゃなくて「私も作る!」と意識を持ったら、いろいろな事が変わってきます。時々現場に行って、職人さんと話をしてみてください。施主と会話して打ち解ければ、作るほうの気持ちは変わるのです。
・どんなふうに家が出来上がっていくのか知る事、
・どんな人達が自分の家を作ってくれているのか知る事
そうやって 家づくりの現場に参加していく事が 家を作る 事になっていきます。
現場に毎日お茶や菓子を用意する必要はありません。でも、行く時に「ちょっと何か」を用意すれば、それが職人達と話をするきっかけになります。話をするのが好きな職人は結構多いです。
顔と顔が会い、心と心が会う 事で、ずっと変わっていきます。
家を作る というのは、何も自分で作るという事ではありません。
気持ち、、 心、、、 なんです。
施主の事を理解した現場は、知らない現場 とは違います。作っているのは「ヒト」だから。。
「気持ち」があって作られた家は、きっと いい家 になります。
「家を作る」時の施主の仕事は、現場の気持ちを動かす 事なのです。
そして、お金を出す事・・・
****