イライラしてしまう原因とは？

先日、講座後に受講生さんと一緒に食事をしに行った時の話です。

その受講生さんは、松井式の講座に通い始めて１年半くらいになるでしょうか。

受講当時はいろいろ抱えていたものがあったものの、今ではすっかり元気になって、悩むことも少なくなったとのことでした。



その受講生さんと食事の席で、こんな話になりました。


「心の勉強をして全然イライラしなくなったんですよねぇ。」


「でしょ～！ちゃんと学んでいくと、そうなっていくんだよね。」


「本当に有り難いです。」


「じゃあ、どうしてイライラしなくなったかわかる？」


「仏教の勉強を始めたからですかね？」


「確かにそれはあるよね。でもさ～、仏教の本って一杯出てて、そういう勉強をしている人も沢山いるでしょう？なのにイライラが治まらない人もいるのは何でだと思う？」


「そういえばそうですね。何でですか？」


「自己責任っていうことが腑に落ちていないからなんだよねぇ。」


「そうだ！そうだと思います！」



仏教の本は沢山出ていますが、難しい用語なんて覚えなくてもいいんです。

ただ、その根本となる所がわかっていなければ、学んだ気になるだけで何にもならないんですよね。

根本がわからずに学んでいるだけなら、何十年勉強しようが意味がありません。

だから仏教は実践の学問だと言われるんです。



受講生さんは、こんなことも言っていました。


「昔、松井先生が心の勉強会の時に、本を出しているからって凄いわけじゃないんだよねぇ…と言っているのを聴いて、凄いと思っていたのに違うの！？って思ったんですよね(笑)」


「そうそう、人の経験や言葉を集めて、少し自分の意見を足して出版している人もいるけれど、著者や講師が実践出来ているかっていうと、また別の話なんだよね。」


「私、全然そういうのわかっていませんでした。きっと騙されちゃってた(笑)」


「でも、今はわかるようになってきたでしょう？」


「はい。わかります。」



これが面白いところなのですが、実践を続けていくと、少しずつ周りが見えるようになってくるんですね。

良いことを言っているだけの人と、良いことを実践している人の違いがわからないのは、自分自身の目が開いていないような状態なだけなんです。



出版しているという事実、良いことを言っている事実だけに目を奪われて、その人の内面というものまで色眼鏡で見てしまってしまうんですね。

自分の目が曇っているだけのことで、そういうことも含めて、全ては自己責任ということに繋がってきます。



イライラするというのは、学びが腑に落ちていない証拠です。

人間ですから、イライラする時も当然あるでしょう。

ですが、学びが実体験として体に染みわたってくると、イライラの頻度や状態がまったく違ってくることに自分で気付くはずです。



また、それを認めたくないのも人間なのですが…。

物事の道理がわかってくると、感情や行動も変わってきます。

それがわからない内は、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、良い話しをする人に動かされてセミナージプシーをしてしまうんですよね。



物事の道理というものは、ただ知るだけでは知識に過ぎません。

聴いて、理解して、実践して、初めて智慧として身に付きます。

すぐに身に付くようなものではなく、コツコツと実践を積み重ねて、初めて辿り着けるものです。



多くの人は、それが大変だから途中で止めてしまうんですが…。

乗り越えた先には、本当に幸せな世界が待っています。

その受講生さんも真剣に学び始めて一年くらいで変わってきたとのことでした。

もちろん個人差はありますが、すぐに身に付くようなものではないことは確かです。



どんなワークショップを受けたとしても、セッションを受けたとしても…。

最終的に自分自身が実践していかないと何にも身に付きません。

少し厳しいようですが、本当のことなんですよね。



今現在イライラしていると思っている方には受け入れにくい話かもしれませんが…。

それを受け入れるところからが始まりなんです。



私も師である松井さんと出逢い道理を教えてもらい、以前のどうしようもない自分に気付いてきた一人です。

まだまだ未熟で精進を続けている途中段階ですが、共に同じ道を歩んでいく仲間が増えるのは有り難いことです。

今も未来も幸せな道を共に探求していってはみませんか？(^_-)-☆

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