- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
勉強は、
小学生なら「常に」
中学生なら「定期テストまで」
高校生は「日常まで」
その場しのぎが通用してしまいます。
これは、私が指導した実感です。
小学生の場合は、学校のテストも「その単元だけ」であり、漢字テストの場合は「出す問題も」教えてもらうこともあるそうです。
さらには問題自体が記号中心であり、平均点、順位も出ませんので、その場しのぎで点を取ったとしても
「あ、あなたは勉強できる子だ」「うちの子は安心だ」と思えてしまいます。
中学生の場合は、受験はそうはいきませんが、定期テストまでなら、その場しのぎで点を取ることができてしまいます。
もちろん、数学や理科の計算のように「理解」を要するものの場合は通用しませんが、そこを0点にしても、他のところで点を取れば「そこそこ」「平均点」は取れます。
今では、勉強しない生徒の増加により「ここから出します」「ここだけ覚えよ」というプリントや指示が細かく出ている教科も多くなりました。
なので、テスト前に丸暗記していっても、なんとかなるのです。
高校生の場合は、暗記教科以外は「その日」しか、その場しのぎは通用しません。
その日だけの勉強内容なら、例題を丸暗記、練習問題を丸暗記、文を暗記すれば「できている人」になることが可能です。
その場しのぎはダメだ
その場しのぎはさせたくない
これは、保護者の方が思う「子どもへの望み」の1つです。
しかし、なかなか「その場しのぎ」かどうかを見極めることは難しく
点数が良かった→その場しのぎではない
という単純なものではないのは上記したとおりです。
特に、保護者の方が気にされるのが「中学生の定期テスト」です。
うちの塾生でも入塾前の成績が上位であっても「日頃の授業は理解していない」「テスト前にワークを徹夜して対策プリントを暗記して取っただけ」の生徒は毎年います。
ただ、それを保護者の方が察して
「この勉強ではダメだ」と、塾屋に相談してくださったのは、すごく重要なことで、なかなか気が付きません。
多くの保護者の方は「成績はそこそこだから、別にいい」という姿勢になると思います。
成績が良い、悪いに関わらず
「学び方」
もしくは
「勉強への接し方」
という観点で
今のままでいいのか考えてほしいものです。
塾屋で実際に指導している手法の中から
「その場しのぎの生徒の特徴」を挙げてみます。
お子様が当てはまるか、ご自宅で試してみてください。
<親子でできる、その場しのぎチェック>
その1「今日、学校でどこまで習った?」と聞いてみてください
これ、ビックリすると思いますが、言えない小学生、中学生は結構います。
例えば、小学生の場合は「今日の学校の宿題で出てきた漢字を1つ書いてみて」と言われても書けない子がいます。
中学生でも「今日、数学どこ習った?」と聞いてみてください。
「言えない」子もいますが、もう1つ怖いのは
「先生が脱線して雑談ばっかだった・・・」で終わる子です。
この子は、授業の「内容」を思い出すことはできないかもしれません。
その授業であった「感情」だけを覚えていて、授業で学んだ「理論」「考え方」は全く覚えていないかもしれません。
大人に言い換えると、映画を見た後に「爆発すごかったね」しか言えないような感じです。
その2「数学(算数)のワーク」を見せてもらってください。
数学(算数)のワークまたは、
そのワークの問題を解いたノートを見せてもらってください。
以下の状況の場合
「その場しのぎ」の意識がかなり高い状況です。
ア・・・ワークが全問正解している場合
よほど学校で理解して習得していない子以外は、ワークを1回目で全問正解はできません。この場合、答えを丸写ししているか、誰かに教えてもらいながら解いたかが考えられます。なかには、学校の評価を考えて「解説や途中式も写して、○にした」ワークがあります。
さらには「適度に、わざと間違えておく」ワークにする人も・・・。
イ・・・ワークが○つけをしていない場合
ワークを解いてはいるけど、○つけをしていないまま放置されている場合です。中学生に多いです。この場合、勉強を「やった」ことしか考えていないので、○つけをして間違いを直す・・・ということまで考えが至っていないです。
ウ・・・ワークが、ずっと白紙のままの場合
これは、完全に「テスト期間になって一気に片づける」タイプです。その場しのぎの典型的なワーク状態です。
しかし、なかには【敢えて】ワークを溜めている生徒もいます。
その生徒は成績上位層で「テスト前にワークを1回解きながら仕上げていく」ために、ワークを敢えて進めないでいく子です。
お子様が【敢えて】なのかを確かめる方法は簡単です。
お子様が最近どこまで習ったか聞いて、その範囲のワークの基本問題を解かせてみてください。
それが何問か出して解けるなら、後者です。
それが解けないなら日頃の勉強は入っていないのにワークを溜めている
「その場しのぎ」さんです。
独学指導では、
誰が「その場しのぎ」の勉強かが客観的にわかる「しくみ」をつくってあります。
日頃の学校の授業・宿題で学んでいないと通用しない
自分で丸暗記の勉強を何時間しても通用しない
テスト前に、ひたすら詰め込んでも通用しない
それが「判別」でき、それを、お子様・保護者の方・スタッフ全員が把握できるようにしてあります。
この「客観的な判別方法」があるから
その生徒の勉強が「その場しのぎでなくなってきたか」がわかるのです。
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