確定拠出年金と従来の企業年金との相違点 - 保険選び - 専門家プロファイル

釜口 博
BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー

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対象:保険設計・保険見直し

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確定拠出年金と従来の企業年金との相違点

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知らないと損するかも…のお話し
「日本版401K」と呼ばれる確定拠出年金を導入する企業さんが増えています。
 
ファイナンシャル・プランナーとして、401Kは積極的に利用されることをおすすめしています。

従来の企業年金と違うところがありますので、その点は注意が必要です。

この確定拠出年金と厚生年金基金などの従来の企業年金と違うところは、

1、加入者自身が年金資産の運用手段を選ぶ。
  
2、運用方法の良し悪しで将来の年金が決まる。

3、転退職しても年金資産を持ち歩きができる。

4、自営業者などの第一号被保険者であっても個人型に加入ができる。

以上4点になります。

1について、企業型401Kで企業が用意している金融商品の数は平均で14本程度
元本確保型商品としては、預金と保険。リスク型としては投資信託を使うケースがほとんど

2について、企業は401Kを導入する際に、今まで導入していた従来の年金制度と 同程度の運用成績を確保するためには、平均2.26%の想定利回りが必要という調査結果が出ています(企業年金連合会の調べ)

これは手数料を支払った上での利回りなので、ハードルは結構高いといえます。

元本確保型商品だけでは、到底想定利回りには到達できません。
長期で運用ができる年金だからこそ、積極的に投資信託を組入れましょう!
 
企業型401K用の投資信託は、販売手数料が無料ですし、信託報酬も金融機関で販売されている投資信託に比べて安いケースが多いのです。

3について、転退職で持ち歩きができるのですが、その際には401Kの資産をどうするかを必ず自分で手続きする必要があります。

もし半年間手続きをしないと401Kの資産は、国民年金基金連合会に自動的に移管 されてしまいます。この場合、運用はされず毎月の手数料だけが引き去りになるため、年金資産は目減りしてしまいます。

4について、掛金全額が「小規模企業共済等掛金控除」として控除対象となりますので、非常に高い節税効果があります。

ただし、個人型401Kの場合、ランニングコストが高い点に注意下さい。
国民年金基金連合会に「掛金収納費用」
運営管理機関に「口座管理手数料」
信託銀行には「資産管理手数料」
以上で年間6,000円ほどが必要となります。
※あるネット証券会社では一定以上の残高があれば「口座管理手数料」が無料になります。
 

「確定拠出年金」に関するまとめ

  • 確定拠出年金(401k)の運用方法を学んで自分の力で年金額を増やしましょう!

    最近多くの企業で導入されている確定拠出年金(401k)。いきなり確定拠出年金の導入が決まって、慌しく運用を始めてしまった方いませんか?せっかく確定拠出年金の運用をすることになったのですから、運用時の注意点や確定拠出年金のメリット、節税方法方法を理解して年金額を増やしましょう。 多くの専門家がオススメしている確定拠出年金(401k)。自分で資産を増やせるチャンスです!