- 原田 将孝
- GLS予備校 校長
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
火曜日から木曜日の三日間、特別講師として熊本国府高校の宿泊研修@天草に同行しました!
私の主な仕事は、全生徒向けの講演と夜の「学習の作法」習得特訓でした。
講演は新1年生対象ということで、今まで経験したことのないような難しさを感じました。
実際、今まで各所で講演してきたことと同じようなことを話し始めたところ、案の定反応が悪かったのです。
そこで、「少しでもこちらに興味を持って欲しい、考える姿勢を持って欲しい」ということで、生徒全員に「自分が知っている中で一番難しい言葉を私に教えて下さい!」というお願いをしてみました。すると、「愛って何ですか?」という質問が!
じゃあ、誰かにそれを答えてもらいましょう、と何人かの生徒を当ててみると、「お互い大切に思うこと」「愛という漢字の中には心という文字があるので真心」といった答えが出てきました。言葉の意味を説明するのって大変ですね(笑)。
もっと言葉の意味を深く理解してみようということで、次に「愛という言葉はたとえばどういった時に使われますか?」と聞いてみたところ、「『愛してる』というのは簡単に言ってはいけないこと」と答えてくれた人がいました。つまり、それだけ大事な言葉だということですね。
こういう作業を通じて、「一つの言葉の意味を自力で説明する」「抽象的な概念の意味を具体例を挙げることで理解する」ことの大切さを伝えたつもりです。最初なのであくまでサワリの部分のみですが、今後の学習を通じてこのことの大切さを理解してもらえればと思っています。
あとは、「学習の作法」が勉強以外の部分でも必要だということについても、スポーツを例に出して繰り返しお話しました。他にも色々話したかったことはあるのですが、最初なのであまり多くは話さないことにしました。
夜の「学習の作法」習得特訓では、日本語の語彙や英単語のテキストを用いてペアティーチングを実践しました。
以下のルールに従って勉強してもらいました。
・ペアになっている2人がお互いに何度もテストし、共に全問正解出来るようになったら1単元クリア
・単元をクリアしたら黒板の表に○をつける
・3単元クリアしたら3単元の総復習を行い、出来たら先生にテストしてもらう
・先生のテスト(グレードテスト)をクリアしたら表に○をつけ、次に進む
ペアを作ってお互いにテストすることで、アウトプットの頻度を増やすことが暗記の基本であることと、競争すれば自分が思っている以上に進むということを実感してもらいました。結果、90分という制限時間で100個以上の言葉を覚えた人や、50分で270個の単語を覚えた生徒がたくさん出てきました。
「正しい作法にのっとり、みんなで競争しながらやればこれだけの結果を出せる」という成功体験を得た生徒は多かったのではないかと思います。「初めて勉強が楽しいと思った」と言ってくれた生徒も何人かいて、自分はここに来て本当に良かった、と思えました。
数学の定義や解法をお互いに説明する訓練もやったのですが、この訓練もかなり成果が出たようで、今まで分からなかったものが初めて分かった、と言ってくれた生徒がいました。何度も言いますが、いやあ、ここに来て良かったです(笑)。
他にも特別講師として細々と仕事をしたつもりですが、あまり書くと長くなるので割愛します。
特別講師としての仕事はまだまだ始まったばかりです。
「学習の作法」浸透のため、これからも頑張ります。応援よろしくお願いします。
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