- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
「先月も、とても顔晴ってくれてありがとう。」
マネジャーは、そういいながらひとりひとり店長にメッセージカードを手渡していました。
これは、あるチェーン店のエリアマネジャーが、自分の担当エリアの月例会議で毎月行っているメッセージカードプレゼントのシーンです。
実は、このチェーン店には、店長のやる気を高めるために、毎月毎月、売上げや利益などの成績をポイント化して順位を付け、上位店舗の表彰を行っています。
このエリアマネジャーは、店長時代、年間最優秀を獲得するくらいの成績優秀な店長でしたので、自分の店には、この月間賞の表彰状が所狭しと飾られていました。
しかし、今彼女が担当している店舗は、まだまだそこまでの成績を上げているわけではありません。
なので、月間賞の表彰状を、会社からもらうことはありません。
また、こういう賞は、最初は嬉しけれど、だんだんと慣れてきてありがたみが薄くなる実感も持っていました。単に表彰状をもらうことよりも、日頃からよく見て言えてくれて、認めてくれて、感謝してくれることの方がやる気が高まり、それが続くことを実感していました。
そこで、彼女は、毎月全員に「感謝のメッセージカード」を渡すことにしたのです。
これならば、全員に渡せる。勝ち負けや競争心では無く、全員の意欲をジワッと高めていくことが出来る、そう感じて行い始めたのです。
目標の達成未達成は店長自身が自分でよくわかっています。
しかし、自分以外の人から具体的にアプローチをしてもらわないと感じることが出来ないのは「承認」と「感謝」の気持ちです。
これを感じることが出来るから、安心して前に進むことが出来ます。
壁に当たったり、小石につまずいたり、ぬかるみに足をとられそうになったり・・・・前進中には色々な障害が発生します。でも、それをちゃんと観ていてくれる上司がいるから安心できるのです。
必要ならば、助けを求められるし、自分で立てるのならば、自分で立てます!と言えるのです。
見ていてくれるからこそ、メンタルが強くなるのです。
「承認と感謝」は見ていないで行うとしらけます。
見ていてくれて行うと、その効果は何倍にも高まります。
順位を決めること、競争をさせること、プレッシャーを掛けること、あおること・・・・
それが最も高い効果を発揮するとは限りません。
「見ていてくれる」
「感謝してくれる」
もう一度、部下達の顔晴りを見直してみるのはいかがでしょうか?
彼らのやる気がぐぐっと高まること、請け合いですよ。
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