築15年・木造戸建住宅(2階建て40坪)のリノベーションプロジェクトが先日完成しました。 予算のなかで住空間と設備機器をより快適に進化させることを優先するため、外観デザインの変更はせず(外装は塗り替え)、和室+ダイニングキッチンという昔ながらの「茶の間」スタイルの家から「オープンリビング」スタイルの家への設計変更を行い、内装全体と設備機器をすべて変え、収納スペースを充実させた新たな住空間を再生しました。
写真は「茶の間」スタイルのリビングから「オープンリビング」へのBefore&Afterで、スペースのオープン化と壁面のビルトイン収納を計画することで、フレキシブルな開放感が得られる、スッキリとしたリビングスペースを実現しています。
キッチンは大理石TOPとスライド式収納をを中心に、リビングスペースへの対面型オープンスタイルでデザインし、ご家族に小さなお子さんがいることもあり、奥様が家事をしながらリビング全体を見わたせることを重視しました。 ダイニングテーブルも小さなお子さんへの安全面(ぶつかったときなどのために)から角をとった半円型でデザインしています。
私はこのようにキッチンなどの設備や収納、テーブルなどの家具についても既製品にとらわれず、住まう方のライフスタイルと空間の状況に合わせてデザインすることが、結果として使いやすく快適な住空間をつくりだす大切な要素になると考えています。
このコラムの執筆専門家

- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
03-6379-4831
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